三輪山を熱心に撮影なさっている小西誘一郎氏。
「三輪山フォトコンテスト」で大神神社宮司賞を2度受賞した腕利きの写真家です。
小西さんから写真パネルを寄贈して頂き、当館の回廊に飾っています。大神神社観月祭の一コマで、幽玄な世界が辺り一面に漂います。
大神神社観月祭の写真。
奥座敷へ向かう回廊の脇に展示中です。
中庭や回廊の灯りも映り込み、何とも言えない風情を感じます。
三輪山の空気を共有する回廊ギャラリー
写真パネルのある場所だけ、何か特別な空気を感じます。
回廊脇には一枚の写真が展示されているだけですが、「回廊ギャラリー」という言葉が頭をよぎりました(^.^) 今後他の写真を並べる計画も無いわけですが、この一枚だけで十分に存在感があります。
いいですね、この写真。
白装束を着た神官の中、たった一人だけがこちらを向いています。
見事にその瞬間を切り取っていますね!なぜかハッとさせられます。
回廊の反対側には中庭が広がります。
意図したわけではないのですが、写真の中の雪洞と回廊の灯りが溶け合います。
写真枠の上からは紙垂が下がり、対象が聖域にあることを示します。
漆黒の闇に浮かび上がる白装束の神官たち。
当館の中庭がはっきりと映り込みます。
中庭の一角には大神神社の祠が勧請されており、三輪の神もここに観月祭の写真をお迎えすることを喜んでおられることでしょう。
三輪山フォトコンテストは毎年開催され、素晴らしい写真が受賞作品として公開されています。
小西さんは『有明(ありあけ)の空』と『大和の朝』で2年連続宮司賞を受賞なさいました。ちなみに、この観月祭の写真も優秀賞に輝いた作品です。
小ぢんまりした中庭に、広がりを与えてくれる作品です。
見る時間帯によっても違う味わいがあります。夜間にぼ~っと眺めてみるのも一興ですね。