地域活性化に取り組む「三輪の月」主催の開運神札コレクション。
三輪のまちなかを巡りながら、オリジナルのトレーディングカードを集めるキャンペーンです。三輪山麓の店舗や宿泊施設に置いてある七福神カードを集めよう!
大物主神のトレーディングカード。
カードの種類は全部で9種類あります。七福神の7枚と、レアカード(特別札)に位置付けられる大物主神と活玉依毘売の2枚で計9種類になります。
オオモノヌシの背景には、棒縞(ぼうじま)と鱗文様が描かれていますね。
三輪の歴史や神様に触れる旅!トレーディングカードがお手伝い
歴史ある鱗文様。
三角形を連ね、地と紋が入れ替わる構成の鱗文様・・・能や歌舞伎の世界では ”蛇の化身” の衣装デザインに使われることもあるようです。大物主と蛇が頭の中で重なります。交互に連なる入替文様を見ていると、おのずと三輪山神話の世界に引きずり込まれます。
三輪オリジナルトレーディングカードキャンペーンのチラシ。
弁財天、大黒天、福禄寿、毘沙門天、寿老人、布袋尊、恵比寿天の七福神が描かれます。いつもお世話になっている『とろろめし山和』の山戸さんにこのお話を頂きました。
どのカードがいいですか?と聞かれ、布袋尊か弁財天かで迷いましたが、最終的には華のある弁財天に決めました。
技芸大成、恋愛成就のご利益がある弁財天カード。
芸能の神様だけに楽器を手にしています。花の散らし文様も綺麗ですね。この写真でも透けて見えていますが、カードの裏側には「卑弥呼ちゃん」も参加しています。
三輪で弁財天と言えば、真っ先に狭井神社前の市杵島姫神社を思い出します。初夏に訪れれば、ささゆりと鎮女池の美しい風景に出会えます。
トレーディングカード集めにご興味のある方は、是非一度お声掛け下さい。ご宿泊・ご飲食頂いた方であれば、お会計時に弁財天カードを授与致します。
全9種類のトレーディングカード。
集め出すと欲しくなるのがトレーディングカードです。是非皆さんもコンプリート目指して三輪に通ってみて下さい。
もう一枚のレアカード、活玉依毘売です。
イクタマヨリヒメの背景には、桜と棒縞が描かれています。
ちなみにこの伝統文様の棒縞(ぼうじま)ですが、ゴボウを並べたようなので「牛蒡縞」とも呼ばれます。やはりレアカードだけに華やかですね。開花した桜とその蕾も配されています。
大神神社は県内有数の桜の名所でもあります。
「大美和の杜展望台」に咲く枝垂桜は圧巻です。万葉集に詠われた大和三山も遠望することができます。
恵比寿天の背後を飾るのは青海波でしょう。
波の文様ですが、海と関係の深いエビス神にはお似合いですね。イケメンのえべっさんの胸元には、神紋の「三つ蔓柏」が見られます。何といっても商売繁盛の神様です。立春過ぎの「三輪の初えびす」は、湯立神楽なども見学が出来ておすすめです。
大黒天の背景は七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ)ですね。
伝統文様の七宝は、同じ大きさの円の円周を四分の一ずつ重ね繋ぎ合わせます。有職文では「輪違い」と呼んでいますが、円満を表す円形は吉祥文様に違いありません。
布袋尊の背景は麻の葉でしょう。六角形を元にした幾何学文様です。
寿老人(じゅろうじん)の後ろに描かれているのは牡鹿(おすじか)ですね。
無病息災、長寿長命のご利益に授かります。寿老人はカノープスの化身ともされますが、七福神の一柱に加わります。寿老人と牡鹿はセットで描かれることが多いようです。
今気付きましたが、オオモノヌシの首には勾玉のネックレスが輝いています。
毘沙門天の背景は亀甲でしょうか。
亀甲紋にしては縦横反対のような気もしますが、美しい連続文様です。戦いの神様だけに表情が凛々しいですね。
最後に福禄寿のカード。
長い頭を持つ七福神ですが、このイラストではさほどでもありません。福禄寿は鶴を従えるのがお決まりのようです。談山神社には福禄寿が祀られていて、その異形ぶりに後退りしたことを思い出します。
福禄寿には立身出世、招徳人望のご利益があるようです。
カードコレクションは遊び感覚で始めてみるのがいいでしょうね。子供の頃に夢中になったカード集めですが、大人になってからでも ”その熱” はどこかに眠っているかもしれません。