勝持寺の薬師如来御守

京都の洛西(らくさい)エリア。

西山連峰の麓にある勝持寺(しょうじじ)を訪れました。

勝持寺は679年(白鳳8年)に神変大菩薩・役行者が創建しました。そこから100年余りの時を経て、桓武天皇の命により伝教大師最澄が堂塔伽藍を再建したと伝わります。

勝持寺の薬師如来御守

勝持寺のお守り

御本尊・薬師如来御守が各々500円で売られていました。勝持寺境内では、西行桜をはじめ約100本の桜が開花します。「花の寺」と呼ばれ、新緑や紅葉シーズンも人気があります。

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瑠璃光殿の薬師如来!薬壺から薬を摘み取る珍しい姿

勝持寺の御本尊は、重要文化財の薬師如来坐像です。

寄木造の仏像で漆箔が施されており、目には玉眼が入ります。印の結び方が特徴的で、目を見張ります。左手の薬壺から、右手で薬を摘み取るスタイルなのです。あまり見られないお姿に、勝持寺ならではのものを感じます。

小塩山大原院勝持寺・花の寺

小塩山大原院勝持寺(おしおやま おおはらいん しょうじじ)

「花の寺」と親しまれる古刹で、西国薬師第四十二番霊場の木札を掲げます。

勝持寺阿弥陀堂と築地塀

勝持寺阿弥陀堂。

向拝が迫り出していますね。手前の築地塀が囲うのは、寺宝を安置する瑠璃光殿です。阿弥陀堂前が拝観入口になっており、瑠璃光殿までは通路でつながっています。

勝持寺瑠璃光殿

瑠璃光殿への通路。

勝持寺の拝観料は400円です。山門(南門)の正面が書院で、そこに受付窓口がありました。瑠璃光殿内は撮影禁止です。

御本尊・薬師如来の御前には、胎内仏の薬師如来像(重文)が祀られます。

本尊の両脇には日光・月光菩薩像、さらには十二神将像が並びます。そして大外左右には、かつて仁王門で睨みを利かせていた像高3mの金剛力士像(重文)がお立ちになられています。西行法師像や醍醐天皇勅額などもあり、見所満載の殿内でした。

勝持寺の薬師如来

印を結ぶ薬師如来坐像。

“左手に薬壺”はよく見ますが、右手の摘まむポーズは珍しいですよね。指先で摘まんでいるところを見ると、薬研(やげん)で挽いた粉薬でしょうか。

勝持寺

御本尊は鎌倉時代の仏様です。

胎内仏も同じく重要文化財ですが、時代はさかのぼって平安の代に刻まれているようです。

勝持寺の薬師如来

円光背を背にする勝持寺の薬師如来。

勝持寺は西行法師が庵を結んだことで知られますが、こうして素晴らしい仏様もいらっしゃるんですね。伝教大師が一刀三礼をもって刻み、ご本尊としたようです。

勝持寺境内

書院前で受付を済ませ、中心伽藍の阿弥陀堂へ向かいます。

勝持寺の紫陽花

勝持寺の紫陽花。

昨日の雨で、境内は青々とした緑と湿気に包まれていました。

大原野

「大原野」と記されていますね。

山深い場所です。竹の郷とも称されるエリアで、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

勝持寺の筋塀

阿弥陀堂から見る瑠璃光殿の築地塀。

5本の筋塀(すじべい)は、格式の高さを物語ります。

勝持寺

ここから瑠璃光殿へと続く通路です。

勝持寺の念珠

阿弥陀堂の裏手に、大きな念珠が転がっていました。

「大念珠繰り」で使われたものかもしれません。

勝持寺瑠璃光殿

瑠璃光殿の入口。

分厚い扉で守られています。

扉の紋は勝持寺の寺紋でしょうか。耐震構造のしっかりした建物なのでしょう、中の仏像群も安心ですね。

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