カキツバタの名前の由来

初夏に開花する杜若(かきつばた)。

杜若の名前は、布に花を擦り付けて染めたことに由来しています。「かきつけ花」から転訛して、杜若(かきつばた)になったという経緯があります。

杜若

水辺の生育環境を好む杜若。

杜若の花言葉は「幸福はきっとあなたのもの」「幸運」「雄弁」。

ペロンと垂れ下った花びらが印象的ですが、英名を rabbit ear iris と言います。 ”兎の耳” とは言い得て妙ではないでしょうか。ダックスフンドのかわいい耳にもどこか似ています。

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在原業平の折り句「かきつばた」

杜若はアヤメ科の宿根草で、高さは40~80㎝ぐらいに成長します。

花びらの中央に白い筋が入っているのが特徴です。

美男子で知られる歴史上の人物・在原業平の名句は、句の頭に「かきつばた」の五文字が配されていることで有名です。

唐衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思う

か・き・つ・ば・た、で見事に韻を踏んでいますね。

各句の頭文字に置いて旅の気持ちを詠んだ歌とされます。

在原業平といえば、西名阪天理ICの近くに在原神社があります。

在原神社
西名阪自動車道天理インターチェンジ近くの寺社を巡ります。 和爾下神社、柿本人麻呂の歌塚、柿本寺跡を拝観した後、国道169号線を挟んで西側にある馬出の町並みへと足を向けます。歴史的遺構を見学した後、在原業平が祀られる在原神社を参拝致します。 ...

はにわの里ハイキングコースで訪れる人も多いでしょう。三十六歌仙の在原業平を祀る神社があることを知る人はそう多くないかもしれません。ちなみにこの記事に掲載している杜若は、長岳寺で撮影したものです。

長岳寺本堂前の池に咲く杜若。

杜若の名所にもなっていますので、是非一度訪れてみて下さい。

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