2013年の年末、結婚披露宴や宴会でご利用頂いている大広間の畳を新調しました。
表替えや裏返しではなく、きれいさっぱり新畳への模様替えです。年末の休館日を利用して、最寄りの畳屋さんにお越し頂きました。新年へ向けての新たなスタートを切ります。
大神神社御用達・大正楼の大広間。
張替え作業中の二階大広間です。張り替える畳の枚数が多いだけに、作業を二回に分けて行います。
帳場の畳表替え!畳表と畳縁の張替え
この度、帳場の畳の表替えを行いました。 地元桜井の澤田たたみ店さんにお越し頂き、熊本産ひのさくら使用の畳を入れました。部屋に入ると、イグサの香りが鼻腔に広がります。 新しくなった畳表(たたみおもて)と畳縁(たたみべり)。 畳の中身である畳床...
日本人であることの実感!畳への郷愁
まずは上座の畳から張り替えていきます。
今年もこの場所で、大神神社の結婚式をはじめ、数多くの宴を開かせて頂きました。ご宿泊客の多い日は、朝食会場としてもご利用頂いています。
古い畳を取り除いたその下に、何やら畳のようなものが(笑)
畳屋さんにおうかがいしてみると、これで均等になるように調節しているとのことでした。
畳表に印が付けられていますね。
さすがにその意味までは分かりかねますが、スムーズに作業を進めるための印だと思われます。
今までお世話になった畳に感謝。
生活様式の欧米化が進んでいますが、やはり日本人は畳です。
新畳の匂いを嗅げば、誰もが自身のDNAに気付かされるはずです。どこかで日本人の共通認識の中にある畳の存在を、これからも大切にしていきたいと思います。
大和の地を慕ったヤマトタケルの歌をご存知の方も多いでしょう。
「大和は国のまほろば たたなづく青垣~」の歌の中の「たたなづく」という言葉は、畳の「たた」と言葉の起源を同じくしています。
たたなづくの意味
大和への思慕を謳った日本武尊の有名な歌。 大和は国のまほろば たたなづく青垣 山ごもれる 大和しうるはし たたなづくとは、山並みが幾重にも重なって続く様子を表していますが、この「たたなづく」の「たた」は、畳の「たた」と同じ意味を持ち合わせて...
折り重なるように連なる様子を表す言葉なのですが、日本人の心に深く根付いているような気がします。
洋間全盛の時代ではありますが、やはり畳の存在を忘れてはなりませんね。