稀に業務用ボイラーが作動しなくなることがあります。
4年前にも、強い地震で感震器が落ち一時使用不可になりました。
ここ数日、下水管の地下埋め込み工事を行っていたこともあり、強い振動が加わったのでしょうか。ボイラー缶体内の感震器が落ちていました。そうとは知らず、故障したのかと思いノーリツのサービスショップからご出張頂きました。
業務用ボイラーMBX-6000の中を開けてみました。
左下の方に自動制御装置の感震器があります。ノーリツの作業員に見て頂くと、感震器のボールが落ちているのが判明しました。
せっかくお越し頂いたついでに、水抜きバルブのことも伺ってみることにします。
酸化する灯油!水抜きバルブの役割
当館のバックヤード・・・ボイラーの横に灯油を入れる缶体があります。
その底部にバルブが付いています。
これです。
水抜きバルブと書かれていますね。
その向こうには送油バルブが付いています。水抜きバルブがなぜ付いているのか?これにはちゃんとした理由があります。
檜風呂の方のボイラーもチェックしてみると、やはりありました。
灯油は酸化すると、水と油に分離するようです。水は油よりも重いため、油の下に溜まります。その下に溜まった水を抜く必要があるため、水抜きバルブが存在しているのです。
一か月やそこらで酸化することはないようですが、日光の当たる場所だと酸化しやすいとのことです。当館では定期的に灯油を業者さんにお持ち込み頂いています。届けられたらすぐにボイラー缶に補充するのが習わしです。酸化するまで放っておくことはありませんが、定期的にボイラー缶の水抜き作業も配慮しておかなければなりません。
長く使うためには愛情が必要です。
業務用ボイラーMBX-6000の感震器。
本体の左下部に取り付けられています。
指でねじを回し、簡単に蓋を外すことができます。蓋を取ったら、感震器の黒いレバーを上へ持ち上げます。ボールを乗せて固定することが出来ればOKです。
こんな感じ。
ボイラー感震器の下に、引き上げるための黒いレバーが付いているのが分かりますね。
業務用ボイラーの弁。
その他にもボイラーのメンテナンスとして、1か月に1度ぐらいの頻度で弁を開閉してあげることも必要です。水の流れをよくするためには欠かせないようです。
当館のボイラー弁は発泡スチロールでカバーされ、2つで1セットです。沸騰したら流す仕組みのようです。もし弁にゴミが噛んでいると、ちょろちょろ漏れるので注意が必要です。
電気温水器の上部にも弁が付いていました。
業務用機器を長持ちさせるためには、日々の保守点検が求められます。
赤いバルブを回して水を流します。こちらも月一ぐらいの間隔でしょうか。
コロナ禍で使用頻度も落ちており、気を配ってあげなければなりません。管の中に水が澱むと機械のためにもよくありません。
下の方にあるバルブは排水用とのことです。
よって、こちらは気にする必要はないようです。