大振りのカサゴが入荷しました。
白い斑紋の周りに、くっきりとした縁取りがあります。サイズからもウッカリカサゴかもしれません。
カサゴの捌き方ですが、他の魚と大して変わりはありません。えらぶた付近に鋭い棘がありますので、取り扱いには注意が必要です。上質な白身で、刺身でも頂ける魚でした。
カサゴの姿造り。
手前の刺身は皮を炙っています。バーナーで焼いた焼霜造りですね。
岩礁域に棲息!縄張りを持つ魚
カサゴは沿岸の岩礁域に見られます。
よくテトラポッドの隙間にいる魚で、釣りの対象魚としても人気です。ウッカリカサゴはカサゴよりも水深の深い場所にいるようです。
カサゴの全身。
目が飛び出ています(笑)
でっぷりとしたお腹も特徴的です。三枚おろしにすると、腹身はビヨ~ンと伸びた状態になりました。お腹の締まった石鯛や石垣鯛とは正反対です。カサゴと言えば煮付けが定番ですが、新鮮かつ大きな個体であれば、刺身で頂くのがいいでしょう。
明日香村産のタケノコ。
今年は筍の出回る時期がやや遅めです。例年であれば、4月初旬には多くの筍が市場で売られているのですが、今年はちょうどいいサイズがほとんど見られませんでした。
大きな口をしたカサゴ。
体の三分の一近くが頭部と言ってもいいでしょう。「笠子(かさご)」の名前の由来は、大きい頭に因みます。刺身の後は、兜煮にして頂きたいですね。
小ぶりのカサゴなどは唐揚げが定番です。
背中から中骨に沿って包丁を入れ、上身を開いて揚げます。二度揚げ、三度揚げすることによってパリパリの食感を楽しみます。
舟盛りの皿から胸鰭がはみ出してしまいました。
これだけ大きな口はエビスダイ以来でしょうか。
カサゴを唐揚げにすれば、背びれや胸びれ、尾びれ等も余すことなく頂けます。
さすがに頭のてっぺんは少々硬いですが、開いて揚げることで中骨も煎餅のように平らげることができます。マクロビオティックに「一物全体」という考え方があります。捨てることなく一つの食材を全て頂くようにしましょう。
SDGsが声高に叫ばれる時代。
これまで当たり前だったフードロスを出来るだけ無くし、「もったいない」「有難い」という謙虚な気持ちに立ち返りたいですね。