ご宴会のお客様にインカのめざめを使ったお料理をお出ししました。
インカのめざめとは、じゃがいもの品種名なんですが、その栗色にも似た鮮やかな色にハッとさせられます。
インカのめざめ。
割と小粒のジャガイモです。やはり普通のじゃがいもに比べて色が格段に違います。キタアカリに近い色をしていますが、キタアカリよりも濃い黄色をしていますね。
インカのめざめ料理!応用色々
9月から11月にかけて旬を迎えるインカのめざめ。
秋口から美味しくなるじゃが芋ですね。煮崩れしにくい特徴があり、肉じゃがやカレーの具材にも向いていると思います。
これが火を通す前のインカのめざめ。
名前からも分かるように、アンデス地域を原産地とするジャガイモです。
独特の食味と風味を有することから高値で取り引きされている小粒種を、日本のような長日条件でも栽培できるように改良されてきた品種です。
アボカドや鮪といっしょにマスタード和えにしてみました。
アボカドは切ってから時間が経過すると色落ちしてしまいますが、インカのめざめは変色しない特性を持っています。酢を落としてアボカドの変色を防ぐのが常ですが、どうやらインカのめざめには必要のない処理のようです。
それにしても鮮やかな色合いです。
どこか栗やサツマイモを思わせる食味で、デザート食材としても人気があるのがうなずけます。
当館大正楼の玄関先。
奈良のシンボルである鹿が出迎えます。
冬瓜、とうもろこし、インカのめざめを使ってスープに仕立ててみました。
それぞれの味が複雑に絡み合い、とても美味しいスープに仕上がっています。
インカのめざめは油で加工する際の褐変も少ないため、フライドポテトにも向く食材であると言われます。粒が小さいですので、長細いフライドポテトにすることはできませんが、楕円形の小さいフライドポテトがたくさん出来ることでしょう。
東大寺南大門と奈良公園の鹿。
新しい品種の野菜が出てくる度に、つい試したくなるのが習性です。
是非、次回はインカのめざめを使ってデザートを一品作ってみたいなと思います。