新鮮なハチビキが入荷しました。
和歌山産のハチビキで、内臓も新鮮そのものでした。今回はお刺身の他、米油でじっくり焼くポワレにして頂きました。
ハチビキ!
スズキ目ハチビキ科の魚で、肉付きもバッチリで歩留まりの良さを感じさせます。体長は50cm前後!かなり大振りの魚ですね。見た目も華やかで、とても美味しそうです。ところがこのハチビキ、身の色が鮪のように赤く、その血走った色合いから関東地方では不人気のようです。
ふっくらと焼き上げるポワレ!旨味豊かな刺身
関西エリアでは珍重される魚です。
そんなにしょっちゅう目にするわけではありませんが、見つけたら是非買っておきたい魚です。お値段もこのサイズにしてはリーズナブルです。味の方もお墨付きです。
ハチビキのポワレ。
コリンキー、パプリカ、ブロッコリーを添えて供します。
まずはハチビキの切身に塩をして、およそ10分ほど待ちます。出てきた臭味を拭き取り、少し多めの油で皮目から焼き始めます。フライパンをよく熱し、少し煙が出てくるタイミングで入れるのがベストです。低い温度で焼き始めると、焼き上がりの皮がめくれ上がってしまいます。
弱火から中火の火加減で皮目を焼きます。
皮目8割強、ひっくり返して2割弱といった配分でしょうか。じっくり時間を掛けて焼きますが、あまり火が弱すぎるとパサパサになってしまうので注意が必要です。フライ返しで返したら、その後はアロゼしてもいいと思います。ふっくらと仕上げるようにしましょう。
尾びれに向かって細くなり、鋭角に尾びれが切れ込みます。
見る限りでは速く泳げる魚なのかもしれません。
ハチビキの刺身。
赤い身をしていますが、これで白身魚なんだそうです。
赤色と一口に言っても、落ち着いたトーンの色合いです。この色を毛嫌いする人もいる・・・なるほど、分からなくもありません。食感も良く、旨味も十分な魚だけに勿体無いような気もします。
比較的うろこも引きやすかったですね。
少し大きいですが、このまま姿造りにしても映えるでしょう。
シュッとしています。
国内には5種のハチビキ科の魚がいるようです。
その中で食用になっているのはハチビキを含め、ロウソクチビキ、ハワイチビキの計3種です。
特徴的な口の形。
でっぷりした感じが GOOD ですね。
私どもの住む地域ではハチビキと言うよりも、単に「チビキ」の名で通っています。ちなみに漢字で書くと、「葉血引(はちびき)」です。いずれにしても血液を連想させますね。