新鮮なスマガツオが入荷しました。
全身トロと言われるスマガツオです。鮪の代用魚としても名高く、その柔らかく脂の乗った身は絶品です。背中の縞模様が斜めにゆらゆら入り、胸鰭の下には灸(やいと)のような紋様がありました。
スマガツオ。
個体にもよりますが、胸鰭下の灸跡は3つ確認できました。この灸紋様を星に見立てているのでしょうか、漢字表記には「星鰹」も見られます。丸々と太ったスマで、思わず食指が動きます。
カツオの小離鰭!ザラザラした尾の付け根
新鮮なカツオが入荷しました。鰹(かつお)の体形は鮪(マグロ)によく似ています。丸々した紡錘形で、いかにも速く泳げそうな体です。胸びれや腹びれを収納することが出来、背びれも折り畳める構造になっています。水の抵抗を出来る限り少なくし、高速回遊を...
サバ科スマ属の魚!脂の乗った刺身
スマガツオはカツオ属の魚ではないようです。
鰹(かつお)と同じくスズキ目サバ科の範疇には入りますが、スマ属という独自の分類です。スマガツオの身質ですが、ちょうど鮪と鰹の中間ぐらいでしょうか。カツオほどクセは無く、鮪寄りの味わいです。
スマガツオの全身。
でっぷりとした肉付き。スマートな尾びれ付近とは対照的な腹周りですね。
スマガツオの刺身。
やはり刺身で頂くのが一番でしょう。舌の上でとろけるスマガツオを、ご賞味頂きたいものです。
会場装花。
スマガツオは温暖な海域を回遊しています。
大きな群れを作らずに、少数の仲間で泳いでいるようです。そのためか、漁獲量はさほど多くありません。貴重な魚の一つと言えるでしょう。
灸(やいと)が目印のスマガツオ。
流通上は単に「スマ」と呼ばれることも多いようです。
新鮮なスマは刺身に限ります。残念ながら入荷のタイミングは計れませんが、運が良ければお召し上がり頂ける逸品だと思います。