首無地蔵尊!五條市野原西

五條病院の裏に八幡神社が鎮座しています。

簡易な造りの八幡宮ですが、その近くに首無地蔵尊が祀られていました。数年前、JR柳本駅前でも首無地蔵を見たことがあります。首が取れてしまった地蔵石仏は、ただそれだけで存在感がありますね。

首無地蔵尊

五條市の首無地蔵尊。

石垣を背に、石祠の中にいらっしゃいました。石仏前の供花から、地域の方々に守られている様子がうかがえます。

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学園坂を下り、八幡橋を渡った所!赤い前掛けの地蔵石仏

五條病院の裏手丘陵地は、辯天宗の一大エリアです。

智辯学園高等学校をはじめ、多くの学び舎が建ちます。辯天宗総本山の如意寺や宗祖御廟などもあり、宗教都市の天理市を思わせる区域です。そんな場所から学園坂を下ると、右手に八幡橋が見えてきました。

八幡宮と五條病院

八幡橋の先に八幡神社が見えています。

車道の先に見える建物が、「南和広域医療企業団 五條病院」です。橋を渡った右手に、ひっそりと首無地蔵尊が祀られています。

首無地蔵尊

確かに首が無い!

分かってはいても、やはり心が痛みますね。

赤い前掛けは魔除けでしょうか。町の辻々や峠に祀られることの多いお地蔵さん。地域を区切るポイントに置かれ、邪悪なものの侵入を防いだと言います。この辺りも昔は、重要な節目になっていたのでしょうか。

辯天宗の宗祖御廟

辯天宗の宗祖御廟。

手前には広大な駐車場が用意されています。ここから見ると、古墳のようにも見えます。

実はこの日、井上内親王を祀る御霊神社を目指していました。道行くご近所の方に行き方をお伺いします・・・学園坂を下って国道に出たら、左へ折れて五新鉄道跡を抜ける。さらに進んで左の坂を上がって行くと教わりました。

学園坂

学園坂を下ります。

辯天宗エリアから下界へ降りて行く、そんな感じの坂道です。下りきった所に八幡橋が架かっていました。

首無地蔵尊

愁いを帯びた首無地蔵尊。

表情こそ有りませんが、推し量れるものはあります。どんな事情で首が取れてしまったのか分かりませんが、今も道行く人々を見守り続けます。

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