正暦寺の泣き笑い地蔵をご案内致します。
正暦寺南大門跡に泣き笑い地蔵はいらっしゃいます。
泣き笑い地蔵。
手前が円光光背の水子地蔵尊(泣き地蔵)、向こう側が舟形光背を負う身替地蔵尊(笑い地蔵)。
正暦寺参道の地蔵石仏!右手に錫杖、左手に宝珠
正暦寺には、兵火により全焼した歴史があります。
寺坊の多くが無住寺となりましたが、慶長7年(1602)に江戸幕府から寺領三百石を与えられて復興し、今に至ります。
向かって左側が、笑い地蔵の身替(みがわり)地蔵尊ですね。
光背には享禄4年(1531年)の銘が刻まれています。右手に錫杖、左手に宝珠という典型的なお地蔵さんスタイルです。
微笑みの表情が見て取れます。
道行く人々の泣き笑いを、長い年月に渡って受け止めてこられた有難いお地蔵さんですね。
正暦寺の紅葉。
参道沿いの紅葉も見事です。
古くから”錦の里”と親しまれてきた紅葉風景は、現代も色あせることなく感動を与え続けます。
正暦寺の山号は「菩提山」、院号を「龍華樹院」と称します。隆盛期には僧坊80余りを抱える大伽藍を形成していました。
正暦寺の南天~鐘楼~本堂を見ます。
南天の赤い実も、正暦寺の代名詞と言えるのではないでしょうか。桜井市にある聖林寺も南天の名所として知られますが、正暦寺の方が断然数が多いですね。
参道沿いにあった道標。
弘仁寺や円照寺など、山の辺の道の名所が案内されています。
正暦寺の地図にも、泣き笑い地蔵が描かれていました。
正暦寺本堂と紅葉。
秘仏のご本尊薬師如来像が収められています。山内にはこんな句碑がありました。
正暦や 紅葉(もみじ)みなぎる 句三昧