苦行とは神仏に奉仕するため、肉体的欲望・物質的生活を抑制する修行のことを意味します。
苦行の具体的方法として、瞑想、断食、不眠などが挙げられます。
パキスタンにある本物の「釈迦苦行像」を彷彿とさせますね。
奈良の壷阪寺には数多くの石像がありますが、特に目を引いたのがこの苦行中を思わせるお釈迦様でした。
お里沢市の墓@信楽寺
土佐街道を散策中、健気な夫婦愛で知られるお里沢市のお墓に辿り着きました。 壷阪寺の本堂・八角円堂の脇にはお里沢市像があります。数年前に壺阪寺へ参詣した時、お里・沢市の存在を知りました。沢市とお里が身を投げたという深い谷もすぐ傍にあり、単なる...
苦行林で修めた様々な苦行
一心不乱に修める苦行。
現代においては敬遠されがちな行いですが、救いの手を差し伸べるお釈迦様が体験されたことは誰もが知るところです。
釈迦一代記の仏像レリーフ。
壷阪寺にはお釈迦様の一生を描いた石造のレリーフがあります。
写真のお釈迦様は降魔印を結んでおられますね。降りかかる”魔”に打ち勝ったポーズを意味します。
GWシーズンにはぼたんの花も咲いていました。
難行苦行を重ねた末にお釈迦様は悟りを開きました。
苦行林に入り、インド古来の修行である”苦行”を修められたのです。心を制御する苦行、呼吸を止める苦行、断食による苦行を行ったと伝えられます。
壷阪寺の天竺門。
呼吸を止める苦行なんて凄いですよね・・・なんだか想像を絶するものがあります。
千手観音様も実に見事です。
苦しみ抜いた末に一縷の光を見る・・・一種の恍惚状態に達するのでしょうか。ランナーズハイに似た現象なのかもしれませんね。いやいや、こんなことを言うとお釈迦様に叱られるかもしれません。
「苦行」は日常的にも使われる言葉ですが、お釈迦様の苦行に端を発する仏教語なんです。