安倍晴明を祀る堀川通り沿いの晴明神社。
晴明神社の本殿向かって右側に厄除桃があります。
晴明神社の厄除桃。
桃は古代中国においても、大変珍重されていた厄除けの果実です。日本の歴史的な神社仏閣の屋根瓦にもよく桃が使われていますよね。桃から生まれた桃太郎のお話なども、厄除けパワーに満ちた桃との関連性がうかがえます。
晴明が操る式神!一条戻橋の伝説
安倍晴明にまつわる神社仏閣はあちこちに見られます。
奈良県桜井市の安倍文殊院なども、晴明生誕の地と伝わります。大阪市阿倍野区にも安倍晴明神社がありますよね。
この桃を撫でることによって、身に付いてしまった厄を祓います。
全ての厄を一身に受け止めてくれる桃、ということでしょう。
陰陽師・安倍晴明を象徴する魔除けの五芒星ですね。
魔除けに厄除け、なんだか強烈なパワーを感じる境内です(笑)
桃のパワーには計り知れないものを感じます。
邪馬台国の女王・卑弥呼の宮殿跡ではないかと言われる場所からも、数多くの桃の種が出土しています。呪術に使われていたであろう桃・・・神秘的なパワーを秘めた卑弥呼や安倍晴明が、桃との関わりを持っていたとしたら。考えるだけでゾクゾクしてきます。
晴明神社敷地内にある式神石像と一条戻橋。
安倍晴明が操っていたと伝わる式神。精霊である式神は、本来は目に見えない存在らしく、かわいらしくデフォルメされてはいますが、どこかやはり恐ろしいものを感じますよね。
厄除桃のお守り。
安倍晴明にまつわる伝説は数多く残されています。
一枚の木の葉を蛙の上に落としたら、その蛙が破裂して死んでしまったとか。献上された瓜の一つに毒気が感じられると言って、祈祷をさせている内に動き出したので切ったところ、蛇が中に入っていたとか・・・実に様々なエピソードが文献に残されています。
安倍晴明の邸宅跡に建つ晴明神社。
今もなお、婚礼や葬儀の列が渡ってはいけないと伝わる一条戻橋や、蹴鞠の神社として名を馳せる白峯神宮などが近くに佇みます。晴明神社の拝観は基本的に自由で、アクセスは市バス一条戻橋下車すぐとなっています。