正暦寺薬師如来倚像!踏割蓮華の仏像

正暦寺の本尊・薬師如来倚像をご案内致します。

珍しいお姿の仏様として人気です。

薬師如来倚像・正暦寺本尊

国指定の重要文化財である薬師如来倚像

台座に腰を掛け、踏割蓮華(ふみわりれんげ)の上に足を置く倚像スタイルの金銅仏。

正暦寺の紅葉!福寿院客殿庭園
見頃を迎えた正暦寺の紅葉を楽しんで参りました。 只今、正暦寺は秋季特別公開の真っ最中です。秘仏の御本尊・薬師如来倚像が特別開扉され、福寿院客殿の紅葉借景を満喫することができます。今年の3月に本堂荘厳事業が完成し、本堂内にはたくさんの仏像が並...

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ご本尊の特別公開!重要文化財の金銅仏

鳥羽天皇の病気平癒のため、この仏像を宮中に移して祈願したこともあったそうです。

天皇の思し召しのあった由緒正しい仏様ですね。

正暦寺本堂

薬師如来倚像は正暦寺の本堂内に安置されています。

特別開扉の期間が設けられており、普段は秘仏とされています。端正なお顔立ちの仏様ですが、お会いできるのは特別開扉期間中に限られます。

秘仏開扉の正暦寺・薬師如来倚像

正暦寺は紅葉の名所とされますが、紅葉が見ごろを迎える 11/1~30 の間は特別開扉期間となります。

その他にも、4/18 ~ 5/8 、12/22 が特別開扉日となっています。

正暦寺の南天、供養塔・墓石群

正暦寺の名物である南天と供養塔・墓石群。

本堂の中の薬師如来倚像は厨子の中に収められていました。

小さくてよく見えませんでしたが、手前の方にお写真が立て掛けられていました。小さな仏像ですが、奥ゆかしい雰囲気の正暦寺によく似合います。

金銅仏の薬師如来倚像の他にも、正暦寺には寺宝として「増壱阿含経」が重要文化財に指定されています。

正暦寺の屋根瓦

正暦寺と書かれた屋根瓦。

平重衡の南都焼き討ち、明治の廃仏毀釈などの試練に揉まれながらも、今日までその使命を果たしてきた正暦寺。

治承4年(1180)に起こった平重衡の南都焼き討ちにより、堂舎の大半が焼失したと言います。建保6年(1218)に中興開基の信円が再建し、室町時代には寺内で「菩提泉」という酒を醸造して寺勢を保ちました。

正暦寺の紅葉

本堂の周りには黄色や赤に色づく紅葉の木々。

日本清酒発祥の地でもあり、素晴らしい自然環境の中に溶け込んだ名刹です。

薬師如来倚像

薬師如来様ですから、「病気を治して健康な体に戻りたい」という人々の願いを聞き続けてこられたことでしょう。

中宮寺半跏思惟像などに見られる「足を組んだ」仏像はよく見かけますが、正暦寺のご本尊様は足を組まずに坐しておられます。仏像にしては珍しい座り方ですよね。

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