今年も干支を象ったジャンボ花絵が登場しています。
安倍文殊院の展望台から見下ろすその光景は、すっかり年末の風物詩になりましたね。
安倍文殊院の干支花絵。
花絵のサイズですが、縦20メートル・横25メートルにも及びます。
パンジーで象られた2匹のウサギ。お互いに向き合い、コロナ禍ですれ違った過去を払拭して新たな未来へと進んで行きます。
跳躍の一年を願うジャンボ絵馬
巨大な花絵は、毎年4月末まで楽しむことができます。
ちょうど12年前の卯年に、花筏とウサギの巨大花絵を愛でたことを思い出します。
今回も約8千株のパンジーを使い、僧侶や職員が11月にお作りになられました。向かい合う姿がいいですね。新型コロナウィルスやウクライナ侵攻、さらには安倍氏の事件など、世相的には暗いニュースが多かったように思います。すれ違い続けた一年を振り返り、今一度お互いを見つめ合っていければ・・・
境内の晴明堂。
干支花絵を見下ろす展望台には、安倍晴明を祀る晴明堂があります。
振り返りざまに見つめ合います。
来年の令和5年は、西暦2023年度に当たります。
合格祈願で知られる安倍文殊院。
「合格」の文字を葉牡丹で添えます。その上には、安倍晴明のシンボル「五芒星」。
陰陽師の安倍晴明。
奈良県桜井市の安倍文殊院は、安倍晴明生誕の地とも伝わります。
始まりを予感させるウサギ。
方角で言えば、真北を指すネズミの子(ね)。
時計回りに子丑寅卯と巡れば、卯はちょうど真東を指します。日の出の方向であり、物事の始まりを意味します。言霊の世界においても、「う」は一番最初にあったと言います。
安倍文殊院の白山大権現。
境内の白山神社には、縁結びにご利益のあるククリヒメが祀られています。
文殊池に浮かぶ浮御堂。
その向こうには耳成山や二上山を望みます。池の周りに植えられているのは桜の木です。桜の季節には、干支花絵と桜の風景が楽しめます。
毎年恒例の干支花絵。
展望台に上がれば、そこにあるのが晴明堂です。お参りする目的は無くとも、自然と手を合わせています。京都にも晴明神社がありますが、どちらが本家なのでしょうか。
年末年始は受験生にとって追い込みの時期ですね。
展望台へ続く石段手前には、朱色の合格門が建ちます。合格門をくぐり、階段を上ると展望台に到着する流れです。
境内の散策は無料です。
干支花絵も無料で見ることができます。
本堂や浮御堂の中を見学するには拝観料が必要となります。本堂内には日本最大の文殊菩薩像が祀られています。迫力満点の渡海文殊は必見ですね!