BSフジで放映された『全国百線鉄道の旅』。
「再発見!いざいざ奈良」と題し、聖林寺や談山神社など、奈良県内各地をフリーアナウンサーの八木早希さんが巡ります。
八木早希アナ。
大正楼の客室「春日」にて、会席料理を数品お召し上がり頂きました。
JR東海の『いざいざ奈良』!再訪して分かる奈良の奥深さ
奈良の奥深い魅力に触れる、JR東海の『いざいざ奈良』。
当該HPを訪れてみると、“奈良は、行くからおもしろい。”と紹介されていました。歴史の教科書ではおなじみの奈良ですが、修学旅行以来一度も奈良へ行ったことがないという方も多いでしょう。今再びの奈良、京都や大阪には無いそのまんまの魅力に満ちています。
お料理をお出しするシーン。
今回の撮影は二回撮りで行われました。八木早希アナにお越し頂く前に、会席料理のみの撮影を既に済ませています。ご来館当日は、その内の3品をお召し上がり頂きました。
伊勢海老金箔。
先付けの中に盛り込みます。
「1300年の時を超えて、いま」とテロップに出ていますね。
平城京遷都は710年です。ちょうど12年前の2010年は平城遷都1300年祭のイベントイヤーでした。奈良県内各地が大いに盛り上がった一年でしたね。
食材や味についての会話が進みます。
いざいざ奈良のサイトには、以下のように案内されています。
奈良は、教科書や修学旅行で見聞きしたことだけじゃない。大人になって気づく奥深い再発見ができる場所
大人になってから再訪してみると、また違った見方が生まれます。
中高生では気付けなかった様々な発見がある。奈良にお越し頂いたお客様からもよく耳にする言葉です。奈良はある程度の年齢を重ねてから訪れる場所なのかもしれません。とは言え、10代の若い内に一度足を運んでおいたからこそ、その落差に驚くのかもしれません。
観光の対象物は変わらずにそこにあります。
それこそ1300年の間、ほぼ不変のままそこにあり続けているものもあります。その一方で、対象物を観る私たちの主観は変わります。百人百様の人生経験を重ね、深みを持った感性は奈良の魅力に憑りつかれるのです。
ヤマトポークと古代米の如意巻き。
甘い脂の大和ポークに古代米を合わせてみました。
お料理に関しても色んなご質問を頂きました。
どれも美味しそうに召し上がって頂き、感謝申し上げます。
サインを頂きました。
準備が整えば、額縁に入れて飾っておこうかなと思います。
人は死にます。
老若男女、容姿、学歴、身分の高低、財産の有無に関わらず、皆等しく死にます。そんなことが延々と繰り返されて今に至っています。古墳や遺跡、寺社の宝物がそこかしこに残っている奈良に住んでいると、日々の実感としてあるのです。
刀根早生柿と無花果の白和え。
日本の高齢化は世界でも類を見ないスピードで進み、人生100年時代へ突入したかにも見えます。でも、最後に人は死ぬのです。「死ぬ」と「しなる」は語源が同じだと言います。枝がしなるの「しなる」ですね。「しなる」には勢いをつけて、まだ“続き”があるような語感があります。そう、the end ではないのです。
悠久の歴史を持つ奈良へ来ると、理屈ではなく実感として「死の続き」を観ることができます。
団塊の世代が平均寿命を迎えようとする今の日本。
インドなどでは死が身近にありますが、現代日本ではどこか他人事(ひとごと)のようでした。身近な人がどんどん亡くなっていくであろう、これからの10~15年。差し迫った問題として人の生死を想います。