奈良の地銀として知られる南都銀行。
南都銀行本店の柱に目をやると、羊の立体彫刻が施されていました(2010年)。
なぜ羊のレリーフなのでしょうか?
西洋において富の象徴とされる羊が、金融機関のシンボルとして採用されたのではないかと言われています。
羊は富の象徴!登録有形文化財の南都銀行本店
南都銀行本店は1926(大正15)年に建てられた、歴史の重みをどっしりと感じさせる建物です。
当時は南都銀行の前身である六十八銀行の奈良支店として竣工しています。
建物を設計したのは長野宇平治。
正面にイオニア式の列柱が4本並べられ、細部に羊の装飾が施されています。立派な洋風建築で、国の登録有形文化財に指定されています。
富の象徴である羊。
古代ヨーロッパの人々に、多くの富をもたらした羊なら・・・マネーと結び付くのも頷けるような気が致します。
日本に於いても、あの ”イトーヨーカドー” セブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長の叔父さんが1920年に創業したのが ”羊華堂洋品店” です。ヨーカドーは羊華堂だったんですね。羊には華がある・・・♪
せんとくんの福耳。
大きな耳をしていますね(笑)、お金持ちになる素質がありそうです。
だらんと垂れたデザインが、たわわに実った果実を思わせます。
春日大社の神紋である下がり藤が頭をよぎります。あるいは、収穫前の稲・・・実るほど頭を垂れる稲穂かな(^O^)
南都銀行本店の場所ですが、三条通りと東向き商店街の交差する所にあります。猿沢池も間近で、多くの観光客が本店前を行き交います。