元伊勢ってよく聞きますよね。
日本の神社の中でも、その格式の高さで知られる伊勢神宮。元伊勢とは、伊勢の神様(天照大神)が元々祀られていた場所のことを言います。
飛鳥寺から甘樫坐神社へ向かう途中、飛鳥川に架かる橋の袂に「元伊勢」と記された石標がありました。
飛鳥にも元伊勢が存在するんですね。
飛鳥坐神社や桧原神社も元伊勢
陰陽石やおんだ祭りで知られる飛鳥坐神社が「元伊勢」とされます。
五穀豊穣や子孫繁栄を願う奇祭のおんだ祭りが有名な社ですが、元伊勢という位置付けもあったとは・・・元伊勢というだけでブランド力を感じます。
甘樫丘のさるすべり。
奈良県内を見渡してみれば、大神神社の摂社である檜原神社も元伊勢とされます。山の辺の道のルート上にある社で、神秘的な三ツ鳥居を持つことで知られますね。
元伊勢の横に「飛鳥大佛」と書かれていましたが、ここ飛鳥寺のことを指します。
元伊勢の飛鳥坐神社にもほど近く、日本最古の仏像である釈迦如来坐像が安置されています。飛鳥大仏の名にふさわしい、存在感あふれる仏様です。
古来より飛鳥の地を潤してきた飛鳥川。
万葉集にも数多く詠まれている川です。飛鳥の発展は、この川無しには語れないのではないでしょうか。
甘樫丘の豊浦休憩所の公衆トイレ前。
面白い形の水道蛇口ですね(笑)バンザイしているようにも見えます。
日本全国の元伊勢を探す旅に出るのもいいのではないでしょうか。何か一つにテーマを絞って旅行する。旅の楽しみはそんなところにも転がっているような気が致します。