神社参拝において身を清める手水舎は無くてはならないものの一つです。
初代神武天皇を祀る橿原神宮の手水舎はその巨大さで広く知られます。手水の読み方は「ちょうず」とされますが、普通に「てみず」と読んでもいいでしょう。
橿原神宮の手水舎。
手水の作法を簡単にまとめてみます。
橿原神宮御本殿特別参拝
11月の三連休を前に、橿原神宮の御本殿特別参拝に行って参りました。 最初で最後かもしれないという貴重な機会です。宮司の決断で決まったという今回の特別公開ですが、せっかくのチャンスを逃してはなりません。休日の昼前に、迷うことなく橿原神宮を目指...
最後に柄杓を立てる手水のマナー
【手水の作法;その手順】
- 左手を洗う。右手で柄杓を持って、左手に水を注いで清めます。
- 右手を洗う。左手に柄杓を持ち替えて、同じように右手を清めます。
- 口をすすぐ。右手に柄杓を持って、左手の手のひらに水を受け、その水を口に含んで口を清めます。
- 柄杓を清める。再び左手を清め、柄杓を立てて、残った水を柄に流して元の位置に戻します。
このように手水のマナーは実に合理的であることが分かります。
とにかく触ったら、その後すぐに清める動作に入るわけですね。流れるような作業です。口や手を清めることはよく知られていますが、案外最後の作法である柄杓を立てて清めることを忘れている参拝客をよく見かけます。
橿原神宮の手水舎。
とにかくスケールがデカいです。
これだけ大きいと、なんだか大船に乗ったような感じがして神様の懐の深さを感じます。猫も杓子も受け入れて下さるような、そんな有難味を実感します。
橿原神宮と久米寺の間を走る近鉄電車。
近鉄南大阪線の列車は、再開発が進む天王寺方面へと続きます。線路の向こう側には橿原神宮の結婚式でおなじみの養生殿が控えています。久米寺は紫陽花や久米仙人で有名なお寺ですよね。
手水舎の向こう側に大和三山の畝傍山が垣間見えます。
畝傍山にはまだ登ったことがないので、近い内に登山にも挑戦してみようと思っています。
橿原神宮の広大な苑の中にある佐藤薬品スタジアム(橿原公苑野球場)。
私が小さい頃は、ごく普通に「橿原球場」と呼んでいた野球場ですが、ネーミングライツの一件以来、「佐藤薬品スタジアム」に名称変更しているようです。甲子園を目指す高校野球の県大会が行われる場所として知られます。
昨今の検定ブームに乗って「神社検定」なるものも登場しているようですが、手水のマナーは検定を度外視しても身につけておきたい知識の一つですね。