7本の横縞模様が徐々に薄くなった石鯛(いしだい)。
尾びれ近くにわずかにその名残をとどめていますが、明らかに老成したオスのイシダイです。
イシダイのアラ煮。
ギンワサとも呼ばれる高級魚を煮付けてみました。三輪そうめんにあらの旨味を吸わせ、ゴボウや椎茸、ブロッコリーなどを散らします。
クチグロの姿造り!高級魚の刺身
立派なクチグロが入荷しました。 口の周りが黒くなった石鯛の成魚です。 硬く締まった白身は絶品で、その姿を活かすために舟盛りにしてみました。 天を仰ぐ口黒(くちぐろ)。 以前に捌いたイシダイに比べ、口周りの黒さが際立っています。その身はコリコ...
くちばし状の歯を持つギンワサ!ベントスを捕食
イシダイは肉食魚です。
甲殻類や貝類、ウニなどの底生生物(ベントス)を餌にしているようです。硬いサザエの殻などもバリバリと嚙み砕きます。そのため、石鯛の歯はとても頑丈で、まるで嘴(くちばし)のような形状をしています。
石鯛。
口の周りが黒いことからクチグロ、あるいは「銀ワサ(ぎんわさ)」とも呼びます。ギンワサの名前の由来ですが、体色が銀色で、底の浅い早鍋(わさなべ;焙烙のこと)のような形状をしていることに因むようです。
成長につれて7本の縞模様が無くなるのはオスだけです。
そのため、縞模様の残るメスは「本ワサ」と呼ばれます。若魚は縞鯛(シマダイ)、三番叟(サンバソウ)の名で通り、いずれも体表を櫛鱗(しつりん)が覆います。
高級魚のギンワサですが、生息環境の水温は18~24度とされます。
温暖な海域を好むようですl。
突き出た口。
確かにクチバシのような形をしています。あら煮の際は頭を二つに割りますが、歯の中心が定まりにくいのが石鯛です。英名を Striped beakfish と言い、くちばし(beak)に由来しています。
兜煮にすると、くちばし状の歯がガタンと飛び出ました(笑)
釣りの対象魚としても大変人気の高い石鯛。
側偏して体高のある魚ですね。ギンワサ、また一つ新しい呼び名を覚えた次第です。