大神神社結婚式の後のお食事会に、燻製料理をお出し致しました。
噛むと煙の香りが鼻に抜ける燻製料理は、その味わい深さで他の追随を許しません。
柿と烏賊の燻製。
燻製の材料は主に大和茶とざらめを使っています。
オクラの花を添える古代米サラダ
古代米サラダには、とろっとした食感のオクラの花とツルムラサキを添えます。
燻製もサラダも、どちらも後を引く味に仕上げています。余韻を感じさせる料理というのはいいものです。
黄色いオクラの花をサラダに沿えます。
その形状から女性の小指を連想させるオクラ。レディースフィンガーという呼び名もあるオクラですが、その花もどこか清楚で慎ましい雰囲気を漂わせます。数年前に、飛鳥寺門前に咲くオクラの花を見たことを思い出します。
燻製料理は噛めば噛むほど味わい深いものです。
幸せの意味を考察した際に、「さきはひ」という言葉と出会いました。ある状態が長く続くことを意味する「はひ」という言葉。「味わい」の「わい」も、その味が長く続くことを意味しています。料理は五感で味わうものと申します。舌の上で味覚を刺激した上に、鼻に抜けて嗅覚を心地よく刺激します。燻製料理を味わいながら、幸せの意味を深く噛み締めてみてはいかがでしょうか。
煙で燻した柿は、さらに甘味を増して胃袋に届けられます。
柿の名産地として知られる奈良県。
柿には persimmon というちゃんとした英語がありますが、kaki で国際的に十分通用すると言われます。熟した柿は、京都風に言えば「みんずりした」食感が楽しめますよね。当館ではよく白和えにしてお出ししていますが、燻製料理にもよく合う食材ではないかと思われます。
めでたく挙式を終えられた新郎新婦様には、お二人ならではの味わい深いご夫婦を目指していって頂きたいと思います。