奈良公園周辺の交通渋滞。
観光シーズン最中にマイカーで訪れると、その混雑ぶりは目に余るものがありました。そこで整備されたのが、県庁横の奈良公園バスターミナルです。産声を上げたばかりのバスターミナルに行って来ました。
奈良公園バスターミナル。
西棟から東棟の方を望みます。
奈良公園バスターミナルの建物は西棟と東棟に分かれており、それぞれ1階、2階、屋上の構成です。東西に渡された連絡通路で両棟がつながり、主な施設は東に集中していました。総合案内、団体バス集合場所、情報広場、レクチャーホールなどは全て東棟にあります。
奈良の豆知識をタッチパネルで!着物レンタルも
東棟の2階に『奈良ストーリー』というコーナーが設けられています。
ガイドブックでは得られない奈良の魅力に触れることができます。奈良の鹿を中心に円形劇場のような造りになっており、そこに居るだけで奈良を満喫!あれやこれやとタッチパネルを操作しながら、楽しい時間が過ごせそうです。
『奈良ストーリー』の鹿。
鹿の向こうにタッチパネルが設置されていますね。注意書きにもありましたが、くれぐれもこの鹿には乗らないように(笑)
屋上庭園で寛ぐ親子鹿。
おや?どこかで見たような・・・思っていたら、県庁の屋上庭園でもよく似たものを見かけた覚えがあります。東に目をやれば、若草山を背景に、東大寺南大門や大仏殿なども望めます。
近鉄奈良駅から東へ上がって行くと、左側にバスターミナルが見えてきます。
修学旅行生を乗せたバスが次から次へと入って行きました。
東西をつなぐ連絡通路ですね。
向かって左が西、右が東棟に当たります。
西棟の2階に着物のレンタルショップがありました。
これはやはり、外国人観光客向けでしょうか。
大型観光バスが出たり入ったりを繰り返します。
あれは確か、今年に入ってからのことだっと思います。
奈良公園バスターミナルがまだ建設中の頃、東大寺の駐車場で車を停めようとしたら、係の方に制止されました。普通車は駐車できないとのことでした。以前までは問題なく駐車出来たのですが、観光バスの台数がかなり増えたのでしょう。新たなバスターミナルが出来たことにより、少しは交通渋滞も緩和されるものと思われます。
すぐ西隣が奈良県庁です。
この長い廊下を歩くのもいいですね。
夏の恒例行事『なら燈花会』では賑わうことでしょう。
日本らしさをアピールするには格好の材料です。インスタグラムにもどんどん投稿されることを願います。
西から東へ続く2階連絡通路。
屋上にも連絡通路があり、東西の屋上庭園を行き来することができます。
2階東棟の廊下。
足元には照明が埋め込まれていますね。
これで夜間も安全です。
このまま奈良公園バスターミナルの主要施設へと向かいます。
2階東棟の情報広場。
かなりゆったりとした休憩スペースが設けられていました。情報広場のすぐ北側には、300人収容のレクチャーホールが控えています。
情報広場から南へ足を向けます。
大きな窓越しに奈良の風景を楽しみます。やがて右手に見えてくるのが・・・
『奈良ストーリー』です。
タッチパネルで奈良を学ぶ場所ですね。
まぁるいスペースで寛ぎます。
時代はスマホ全盛、ほとんどの人がタッチパネルには慣れていることでしょう。
観光に出かける前に、ここで ”奈良” を予習します。
あるいは東大寺や興福寺、春日大社を一通り楽しんでから立ち寄ってみるのもいいですね。
さらに一歩、奈良への理解が深まります。
ハイセンスで洒落た空間に心も和みます。
奈良ストーリーの南側には、ご存知スターバックスが店を構えていました。
ワールドワイドに展開するブランドだけに、この場所にもピタリとはまります。
店の外の廊下でもコーヒーブレイク。
全国各地から集散する観光バスを見下ろしながらの一服です。
鹿にエサを与えないで下さい。
こんな所にまで鹿が上がって来るのでしょうか?奈良公園の鹿、恐るべし。
東棟の屋上庭園。
青空が広がり、親子鹿も気持ちよさそうです。
ここは奈良公園のエリア内。
屋上緑化がよく似合います。
屋上から見る連絡通路。
奈良公園バスターミナルにはエレベーターや多目的トイレ、それに授乳室も備わっています。AEDも設置されていて、その公共性がうかがえますね。
屋上の連絡通路。
東棟から西棟へと向かいます。左向こうに見えているのが、興福寺の五重塔です。
西棟の屋上庭園。
東棟に比べると、人の数もまばらでした。
多目的トイレですね。
西から東を望みます。遥か東方には、世界遺産の春日山原始林も一望することができます。
オリジナル地図を作成するお散歩マップ、奈良の歴史を映像で楽しむレクチャーホール
東棟2階の一番奥にはレクチャーホールがあります。
300人収容可能で、かなり大きなシアター設備でした。奈良の歴史や文化を映像で楽しむとっておきの空間です。
只今、『悠久の刻』上映中。
奈良県内の観光名所がスクリーンに映し出され、居ながらにして奈良の周遊観光が楽しめます。
レクチャーホール前のホワイエ。
粋な空間が演出されます。
修学旅行生など、まとまった人数にはいいでしょうね。
引率の先生方が付け焼刃の説明をする必要もありません。次々と流れる映像を見て、奈良を体感します。
かなり広いレクチャーホール。
少し気になったのですが、中国人の団体観光客にも対応しているのでしょうか。多言語対応のレクチャーホールであれば、これはもう言うこと無しです。
わずか5分ほどの上映時間でした。
途中からでも、自由に出入りができます。
東棟1階に設置された『お散歩マップ』コーナー。
自分だけのマップが作れるシステムです。
観る・食べる・買う・体験するの4つのテーマに沿って、奈良公園周辺の旅をナビゲートします。総合案内や団体バス集合場所のすぐ近くにあり、少々騒がしい場所かもしれませんね。ここでオリジナルマップを作成して、求めている自分だけの旅を実現しましょう!
【奈良公園バスターミナルの案内】
- 住所 :奈良市登大路町76番地 県庁本庁舎東側
- 電話番号:0742-81-3151
- アクセス:近鉄奈良駅東改札より、1番出口を出てそのまま東へ徒歩約10分