昨今は外国人旅行客とのやり取りも増えて参りました。
もちろん、英文メールでの対応となります。
初めて訪れる土地に対し、様々な疑問をお持ちのお客様。宿泊料金やサービス内容に対するお問い合わせも自然と増えていきます。先日、既に朝食付でご予約頂いていたお客様から、夕食を付けた場合の料金質問がありました。それに対し、即座にお返事を差し上げ、すぐにまたお返事が返って参りました。
お客様からの返答メールに、おぼろげに記憶していた英単語が含まれていました。
そのことを今回はご紹介しておきます。
前提を意味する premise から広がる世界
オーストラリア在住のカップルのお客様でしたが、ご返答頂いたメール内容をここに転記致します。
Could you please make a reservation for dinner for 2 persons on your premise ?
on your premise ?
何となく意味するところは分かりましたが、念のために辞書を引いてみました。
premise は名詞で「前提」を意味します。動詞として使う場合は、後ろにアクセントがきて「~を前提とする、~を冒頭に言う」となります。つまり、今回の場合は「あなたの前提で」という意味合いですね。
食事内容や料金のご案内をしたわけですが、それに対し即座にOKが来て、細かいことはいいから ”あなたの前提で” お願いしますということなのでしょう。まぁ、「お任せ」でお願いしますという意味です。No problem on your premise.
この premise の面白いところは、構内を意味する campus にも通じている点です。大学構内のことをキャンパスと言いますが、premise(プレミス)にもよく似た意味が含まれています。あなたの領域で、というニュアンスが伝わってきますね。
譲渡の対象となる財産や不動産。
家屋敷や土地を含めた建物や店舗なども premise で表現されます。つまり、そのもの自体が根拠であり、前提であるという意味合いなんだと思います。
ガサ入れと言うか、「家宅捜索をする」を英語で表現すると、search the premises になります。一つの単語から、どんどん世界観が広がりますね。日々のお客様とのやり取りから学ばせて頂くことも多い今日この頃です。