春日大社の表参道は、全国有数の古い馬場でもあります。
毎年12月に催される春日若宮おん祭では、この場所で神事の競馬が行われます。その際のスタート地点が馬出橋(まだしのはし)です。
春日大社の馬出橋。
春日大社の一之鳥居から東へ真っ直ぐに伸びる表参道。
一之鳥居をくぐると、すぐ右手に影向の松が見えてきます。能舞台の鏡板に描かれる松の起源とも言われ、春日の神様がその梢に現れたと伝わるクロマツです。現在は枯れてしまった先代の切り株の後ろに、後継樹の松が育っています。
春日大社本殿から最も遠い「八位の橋」
競馬の出発点でもある馬出橋ですが、その別名を「八位の橋」と言います。
一之鳥居から本殿へと続く表参道には、全部で8つの橋が架かっています。その内、最も本殿から遠い位置にある橋が馬出橋であり、「八位の橋」の名前の由来でもあります。
春日大社の御旅所。
馬出橋から参道を進むと、左手に見えてくる神域です。
芝生の奥に一段高い場所が設けられていますが、あそこに御仮殿(おかりでん)が建てられます。春日若宮様をお迎えする仮の住まいですね。
とても短い「まだしのはし」。
スタート地点があれば、もちろんゴール地点も存在します。
萬葉植物園の手前に架かる馬止橋(まどめばし)がそれで、馬出橋と同じく大変短い橋です。昔は馬止橋がゴール地点でしたが、現在では御旅所前の勝敗榊が勝負を決するポイントになっています。
春日大社の予告看板ですね。
11月は神事が多いようです。
祈祷を除く一般車は駐車できない可能性があります。どこの神社もそうですが、11月はお宮参りや七五三のシーズンに当たります。おそらくそのためではないでしょうか。
猪まんの立看板。
猪肉を使った肉まん! これは美味しそうですね。
同じジビエでも、ここは奈良公園のエリア内。さすがに鹿肉では問題になりますからね。
御旅所の芝舞台付近。
鹿が草を食んでいました。
春日若宮おん祭での競馬の際、奈良の鹿たちも近くで見守っているのでしょうか。他愛のないことが気になりました。馬が駆け、人々が歓喜する姿を見てさぞ驚いているのではないでしょうか(^.^)