保険会社などでよく見られるインセンティブ旅行。
販売成績の優秀な社員やチームを表彰する意味で行われます。その目的地に選ばれるのがハワイやアメリカ本土、グアム、韓国、台湾なんだそうです。国内の旅行先では北海道と沖縄がツートップのようです。海外の旅先ではアメリカ本土を抑え、ハワイが断トツの一位となっています。
オアフ島のビーチ。
やはりハワイは人気なんですね。
インセンティブ旅行は施策旅行とも言いますが、社員の士気を高めるために行われます。生命保険会社などでは月毎に販売実績の競争をしています。毎年2月、7月、11月などは重大月運営として普段の3倍の成果が求められます。そんな経緯もあり、馬の鼻先に人参をぶら下げる格好でインセンティブ旅行は計画されます。
成績優秀者へのご褒美!動機付けのincentive
英語の incentive には、刺激や誘因、動機といった意味があります。
大きな括りでは stimulus(刺激)の類語ですが、インセンティブには人々を競争させ成績を上げさせる意味合いが強調されます。ハワイ旅行は特別報酬であり、ご褒美というわけですね。
ハワイのコンドミニアム。
働き方改革やパワハラなど、社内での過ごし方に視線が集まる昨今。
「懇親会」と称する上司との飲み会も疎まれる傾向にあるようです。そんな中、インセンティブ旅行も手放しで喜べる時代ではないのかもしれません。ハワイ旅行そのものは楽しいけれど、会社の人と一緒に行く旅行は喜びも半減してしまう。そう感じる若者も増えているのでしょう。
ダイヤモンドヘッドからの眺め。
I gave him an incentive to the work.
インセンティブをちらつかせて仕事に向かわせる。その効果のほどは、以前に比べれば減退しているのかもしれません。
インセンティブ旅行。
まだまだ有ってほしい旅行スタイルだとは思いますが、時代の変遷と共にその内容も問われます。ハワイイコール海やバカンスばかりでなく、日本とのつながりが感じられるハワイ出雲大社などもいいでしょう。ちょっとひねった旅行計画もおすすめですね。