宿泊予約サイトから送られてきたメッセージに Force Majeure という言葉がありました。
「不可抗力事象」と訳されています。
昨今の新型コロナウィルス伝染拡大により、宿泊のキャンセルが続出しています。不可抗力事象に鑑み、キャンセル料金を免除する依頼です。元より当館では規定のキャンセル料金を頂いておりませんので、速やかに応じることになりました。
Majeure とは、見慣れないスペルの並びですよね。
調べてみると、どうやら元はフランス語のようです。英語で言えば、major, つまり形容詞で「主要な、重大な、より大きい」を意味する単語です。
抗い難い大きな力を意味する言葉
Force Majeure の force は発音こそ違えど、英語にもフランス語にも存在します。
力、腕力、腕前などを意味し、この場合は抗し難い「必然」を強調しています。
あまりにも強い勢いで押し寄せてくるため、吞まれる他はないといったニュアンスですね。
フランス語のイディオムに、cas de force majeure があります。
翻訳すれば、「不可抗力の場合」となります。
今回のキャンセル料金免除には、ほぼ全ての宿泊施設が応じているものと思われます。
不可抗力の場合、ほぼ必然的にその対応は決まってきます。あまり起こってほしくない Force Majeure ですが、よりスピーディーで柔軟な対応が望まれます。