奈良町庚申堂の名物身代わり猿。
病気や災難などを”身代わりに”請け負ってくれるお守りなのだそうです。
この身代わり猿を見ていて、いつも思うことなんですが・・・京都の八坂庚申堂の「くくり猿」との違いは一体何なのでしょうね?似て非なるものなのでしょうか。
くくり猿は読んで字の如く、猿の両手両足を括った姿をしています。
欲望のままに動く猿の身動きを封じるためだとか・・・一つ何かを我慢して願い事を叶えてくれるお守りがくくり猿なのです。
奈良町の身代わり猿は紅白の色をしていますが、八坂庚申堂のくくり猿はバリエーションに富んでいて、実にカラフルです。
魔が去る(猿)ゲン担ぎ!奈良町散歩
奈良町を歩いていると、おなじみの光景が展開していきます。 屋根の上や軒先にぶら下がった庚申さんの身代わり猿。 庚申さんの身代わり猿。 庚申さんのお使いである猿が模られています。 災難が家の中に入ってこないようにとのおまじないです。魔除けの意...
数に意味がある身代わり猿
奈良町資料館の身代わり猿は見応えたっぷりで、奈良町の風景にすっかり溶け込んでいます。
くくり猿とは違って紅白の落ち着いた色調ですので、奈良町の風情によく似合います。個人的には身代わり猿の方が好きですね。
くくり猿は5つ連なってぶら下がっていたり、9つ連なっていたり・・・という風景をよく見かけます。
その意味するところは何なのでしょうか?
5つの猿で「五猿」。
つまり、「ご縁」を表していて良い御縁に恵まれますようにとの願いが込められています。
9つで「九が猿」。
つまり、「苦が去る」を意味します。
奈良町の身代わり猿も数字に関係しているのでしょうか。次回訪れたときにはその辺りもチェックしてみようかなと思います。