年末の大神神社境内。
毎年12月13日の事始めの時期になると、二之鳥居前にジャンボ門松がお目見えします。拝殿には来年の干支を描いた巨大絵馬も登場し、いよいよ一年締め括りのカウントダウンが始まります。
丑年の大絵馬。
橿原神宮のジャンボ絵馬に比べれば小振りですが、これを見れば気持ちも一新します。
新たな節目を迎えるに当り、一つのピリオドが打てるような気もします。今年はコロナに始まってコロナに終わる一年となりました・・・。なかなか踏ん切りの付かないところですが、新年の干支を見ると勇気づけられます。
参道周辺の整備工事!松並木の再生
大神神社の周辺も変わろうとしています。
二の鳥居へ至る県道三輪山線が生まれ変わります。その手始めとして参道沿いの松並木が伐採されたのですが、また新たに再生されるようです。
令和三年かのと丑。
肉付きのいい振り返りざまの牛!
干支の順番にまつわる昔話では、ネズミに先を越された牛。どこか人の良さがにじみ出ていますが、泰然自若の空気を身に纏います。来年度は焦らず騒がず、じっくり行きたいですね。
拝殿へ上がる階段の紅葉。
今年の紅葉は比較的早く、そのほとんどが落葉してしまいました。そんな中にあって、玉砂利の参道沿いにはまだ黄葉が残っていました。
二之鳥居前のジャンボ門松。
大振りの葉牡丹が土台を囲み、松や竹、南天などが飾られます。
県道三輪山線の整備イメージ図。
中央参道や二の鳥居前が様変わりするようです。
随分さっぱりしました。
今まであった松並木がごっそり無くなり、ちょっと喪失感を覚えます。お伊勢参りに倣った参道整備計画と聞きますが、どのように生まれ変わるのでしょうか。
お正月の参拝順路が案内されていました。
基本的には二の鳥居から入って、久延彦神社、若宮社を経由する帰路が設定されています。
特急祈祷受付所や予約神符拝受所なども設けられていますね。
コロナ禍の中の初詣です。橿原神宮の初詣は一方通行が予定されているようですが、この地図を見る限り、大神神社も初詣客が行き交うことのないよう一方通行が推奨されています。
”難を転じる”南天。
その赤い実には魔除けの効果もあるのでしょう。
玉砂利参道の前半部分が綺麗に掃き清められていました。
砂埃が立たないようにとの配慮でしょうか。
祓戸社前の太鼓橋。
ここの黄葉も綺麗でした。
おみくじや福餅のお渡し所。
今年の流行語大賞は三密で、今年の漢字も「密」でした。
日本人ならではの慣習である初詣。初詣ほど「密」を感じるイベントは他にありません。GoToトラベルの全国一斉停止が決まりましたが、それでも初詣は賑わうでしょう。神社側が講じる対策にも限界があるでしょうから、個々人のマナーが問われます。
目に見えないものに願いを届ける初詣。
その一方で目に見えないものに注意するコロナ対策。
手水舎前にはハンドミストが置かれていました。
人はちっぽけな存在です。
有史以来、繰り返されてきた疫病への備え。改めて2021年度が良き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。