花嫁かつらを作る結髪師(けっぱつし)という仕事があります。
あまり聞き慣れない言葉ですが、婚礼用の花嫁かつらや時代劇に使われるかつらなどを手掛けるプロのお仕事として知られます。
結髪師によって作られた花嫁かつら。
顔立ちにも色々あるように、それに見合ったかつらというものが存在します。
おすべらかし!十二単の鬘
おすべらかしとは、皇族の結婚の際に見られる下げ髪のことを言います。漢字表記では、「大垂髪」あるいは「御垂髪」と書きます。高貴な女性の髪型「おすべらかし」。前髪を左右に張り、全体の髪の毛を頭のてっぺんにまとめ、その末を後ろに長く下げるスタイル...
日本髪を結い上げるプロの技術
顔の輪郭、目鼻立ち、髪の毛の色等々。
それこそ百人百様の顔立ちに合わせて、プロの結髪師が熟練の技を駆使しながら日本髪を結い上げていきます。
結婚式に先立つ衣裳合わせの際には、花嫁かつらの鬘合わせも同時に行われます。
自分にぴったり合う花嫁かつらがあるなら、誰しも身に付けてみたいものではないでしょうか。
日本古来の伝統を受け継ぐ結髪師という仕事。
これからも連綿とその技術が受け継がれていくことを願ってやみません。