結婚式の披露宴会場には付き物の電報。
日程の調整はしてみたものの、どうしても都合を付けることができず会場へ足を運ぶことができない。結婚式の招待状を頂きながら、祝いの席に同席できない無念を感じたことは誰しもあるのではないでしょうか。そんな時の助け舟が電報サービスです。
11月末の大安吉日に催された食事会の席に、会場を彩る風船電報(バルーン電報)が届けられました。
大神神社の結婚式の後、料理旅館大正楼に於いて披露宴が催されました。
タヌキ夫婦のウェルカムボードが登場です!
仲睦まじいタヌキの夫婦が列席者を出迎えます。
新婚夫婦に想いを届ける風船電報
風船の紐にメモを括りつけて大空へ飛ばす。
何かのイベントでよく見かける光景ですが、大空をふわふわと飛ぶ風船には遥か異世界とのつながりが感じられます。
ハート型の風船が会場に飾り付けられます。
披露宴前日の夜に、ご友人の方から一本の電話が当館に入りました。
披露宴当日の正午近くに風船電報を届けたいとのご依頼でした。段ボール箱の中に入れられて届くバルーン電報を、すぐに梱包から出して会場に飾って下さいとのことでした。心のこもった電報です。壊さないようにそっと段ボール箱から取り出して、二階の会場へと運びます。その場でただ単に読み上げられる電報とは違い、アミューズメント性があって面白いですよね。
ニコちゃんマークのような顔をした風船電報です(笑)
思わず笑みがこぼれます。
ちゃんと足も付いていました。
手を広げてバランスを取っているのでしょうか、頼りなげな足がまたカワイイ(笑)
信楽焼のタヌキの置物はよく知られますが、結婚式のウェルカムボードにタヌキ夫婦が扮しています。
お互いに頬を寄せ合い、仲の良い様子が伝わってきます。
タヌキは基本的に単独行動の動物なので すが、毎年1月から3月頃にかけて繁殖期 を迎えると、雄と雌が夫婦となり二匹一緒に行動する習性を持ち合わせます。夫婦(めおと)の姿で表現される理由が分かりますね。オスは妊娠期間中もメスの傍を離れず、産後もエサを運んで子育てに協力するそうです。
愛くるしい姿も相まって、ウェルカムボードのモチーフとしてはこれ以上にないモデルです。
厨房は只今、食事会の準備で戦闘態勢に入っています(笑)
お客様をお出迎えする前の会場の静けさとの対比に身を置きます。
風船電報を見つめながら、伝書鳩による祝電サービスがあっても面白いのにと勝手な想像を膨らませます。遥か遠い場所に想いを届ける電報は様々な形で進化しているようです。
<披露宴の小物情報>