気都和既の杜

多武峰から飛鳥へ続くハイキングコース。

急勾配のコースとなっており、健康を意識したウォーキングにはおすすめのコースではないでしょうか。

もうこ橋

もうこ橋。

談山神社の山門を右手に見ながらさらに登って行くと、飛鳥へと向かうハイキングコースに入ります。

途中に何度か車道を横切りながら、ひたすら下って行くことになります。
そこで見つけたのが、この「もうこはし」。

四神の白虎でしょうか・・・”もうこ”を猛虎に見立てているのかもしれませんね。

南淵請安墓と大化の改新
飛鳥時代の学問僧・南淵請安(みなぶちのしょうあん)。 大化の改新を企てた中大兄皇子や中臣鎌足に影響を与えた人物としてその名を歴史に刻みます。以前からそのお墓が奥飛鳥にあることを知っていたのですが、今回初めて訪れることになりました。 南淵請安...

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茂古の杜に鎮まる気都和既神社

もうこ橋からさらに下って行くと、鬱蒼とした茂古の杜(もうこのもり)に辿り着きます。

延喜式内社の気都和既神社が祀られています。読み方が難しいですね、気都和既(けつわき)と読むようです。

気都和既神社は冬野・尾曽川合流地点に鎮座しています。

茂古の杜には興味深いお話が今に伝えられています。時は大化の改新に遡ります~藤原鎌足が蘇我入鹿の首をはねた後、この地まで逃れてきたそうです。「もうここまで来ない」、そう言って一息付いたのがここ茂古の杜だったのです。

もう来ない・・・モウコンの森だったわけですね(笑)

これで、先ほどの「もうこ橋」の謎も解けたように思われます。猛虎とは直接の関係はないようですね。
ところでこの「気都和既」、ミヅワケで水分の地でもあるそうです。
水分はミクマリ→ミコモリのことを意味します。
ミコモリとは子守のことです。

例えば、吉野水分は子守明神として信仰地名にもなっていますよね。
そういえば、気都和既の杜に下って来る途中に、子安地蔵のような仏様が道端にいらっしゃったような・・・

ひたすら歩く多武峰~飛鳥(石舞台古墳)ウォーキングコースの中で、気都和既の杜はホッと一息付くことのできる中継ポイントにもなっています。

石舞台古墳 ハイキングコースは石舞台古墳まで続いています!

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