9月末に藤原宮跡を訪れたとき、美しいケイトウの花が咲いていました。
藤原宮跡に開花するケイトウ。
ケイトウとはヒユ科の1年草で、インドや熱帯アジア原産の秋咲きの花とされます。それにしても面白い姿形をしています。
熱帯アジア原産とは言うものの、日本でも古来から栽培されていたそうです。
ケイトウという名前の通り、鶏の頭やトサカを連想させる魅力的な花です。
写真のケイトウは、花の形が毬状をしているクルメ系と言われるタイプですが、鶏のトサカに似たトサカ系や、羽毛のような形状で尖った形のルモーサ系などがあります。
ケイトウの花言葉は気取り屋
藤原宮跡のケイトウの向こう側に見えるのは、大和三山の天香具山。
歴史の舞台に咲くケイトウの花。
奈良ならではの光景です。
藤原宮跡ではケイトウの他にも、秋を代表するコスモスの花を見ることができます。
私が訪れたときはキバナコスモスがほぼ満開を迎えていました。
藤原宮跡で催される今年のムーンライトイベントには、女優の浅野温子さんがいらっしゃるようですね。桜井市を舞台にしたドラマにもご出演なさっているお方ですから、奈良にゆかりのある女優さんということなのでしょうか。
ケイトウの花言葉は気取り屋。
見れば見るほど、その計算されたような美しさには気取り屋さんのオーラが発せられます。秋の花だったんだ・・・
ケイトウという花の存在は知っていましたが、秋に咲く花だとは存じ上げていませんでした。ケイトウの花期は8月から10月にかけてと言われます。秋とはいっても11月には見られない花のようですね。
こちらは初夏の藤原宮跡。
藤原宮跡の向こう側に見えているなだらかな山は、国見の山と仰がれる天香具山です。藤原宮跡の上に立つと、やはり天香具山の風景無しには語れません。山と言うよりは丘と表現した方がいいのかもしれませんが、古代大和国にとっては大変重要な役割を果たしていた聖山です。
広い敷地面積を誇る藤原宮跡に、これからも様々な花が植えられていくのでしょうか。
遷都祭で平城宮跡ばかりに注目が集まっていますが、藤原宮跡の方が歴史的には先ですからね(笑)
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