治道宮の石燈籠@和爾下神社

天理市櫟本町に鎮座する和爾下神社。

読み方の難しいお社ですが、和爾下(わにした)と読みます。前方後円墳の上に鎮まる神社で、辺りは鬱蒼とした杜に包まれています。

治道宮の石燈籠

治道宮(はるみちみや)の石燈籠。

境内を歩いていると、あちこちに「治道宮」と刻まれた灯籠を見かけます。和爾下神社の御祭神は素戔嗚命、大己貴命(おおなむちのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)と伝わります。

和爾下神社!天理市櫟本鎮守
天理市櫟本町の和爾下(わにした)神社。西名阪自動車道のすぐ北側にある古社です。ジメッとした杜の中に牛頭天王を祀ります。素戔嗚命が御祭神で、毎年7月14日には祇園祭が行われます。和爾下神社の拝殿。銅板葺きの唐破風を付けていました。拝殿の奥には...

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『延喜式神名帳』に見える歴史ある古社

和爾下神社は大変歴史の古い神社で、かの延喜式にも記載されています。

延喜式神名帳には「和爾下神社二座」とあり、一座は天理市に、そしてもう一座は大和郡山市に鎮座しているようです。

和爾下神社鳥居

和爾下神社の社号標と、朱色の鳥居。

国道169号線沿いに鳥居が建っています。

社号標には「本殿国宝」とありますが、桃山様式の建築で今は重要文化財に指定されています。

『大和志』を紐解けば、

一座は櫟本村に在り、治道天王といい、近隣五村共に祭祀に預る。一座は横田村に在り、下治道天王といい、近隣十一村共に祭祀に預る。

と記されています。そういえば、大和郡山市の東方、天理市との境目付近に治道トマトの産地があることに気付かされます。今も残る治道(はるみち)という地名。

和爾下神社本殿と赤土山古墳

境内の道案内。

ここからは、赤土山古墳へも通じているようです。

治道宮の石燈籠

おっと、こちらにもありました!治道宮の石燈籠。

和爾下神社周辺は静かな場所ですが、観光的にも見所の多いエリアです。

和爾下神社から国道を渡り、しばらく西へ進むと馬出の町並みがあります。西名阪国道の天理インターチェンジにも程近く、歌人・在原業平を祀る在原神社も徒歩圏内です。

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