7年前の春、明日香村埋蔵文化財展示室を訪れました。
あすか夢の楽市の駐車場に車を停めて、明日香村埋蔵文化財展示室を見学。リニューアルされた展示室の壁際に、古代衣装に身を包んだ人形が展示されていました。
以前に訪れた時には無かった展示品ですね。
恵比須神社の宮司さんと推し進めている「古代衣装の結婚式」には貫頭衣を着用しますが、こちらの古代衣装はもう少し時代は下り、大陸の影響を感じさせる御衣裳のようです。
入館料無料の展示室!飛鳥観光の前の予習部屋
展示室のガイドの方のお話では、手前の紅白の衣装が純和風で、向こうに三つ並んだカラフルな衣装が大陸文化の影響を受けた衣装とのことでした。
首から白い袋を提げていますね。
この時代には、胸の前に提げた袋を両手で抱えていたようです。
この格好だと、盗難に遭うこともないでしょうね。現代人も見習わなければならないファッションではないでしょうか(笑)
展示室のガラスケースの中には、大化の改新で知られる乙巳の変の絵もディスプレイされていました。
蘇我入鹿の首が飛んでいるシーンが如実に描かれています。
入鹿の首は飛鳥寺西方の入鹿の首塚辺りに飛んでいったとか、あるいは近鉄大和八木駅近くの小綱町に鎮座する入鹿神社辺りに飛んでいったとか、色々な言い伝えがありますが、果たして真実のほどは如何なものでしょう。
入鹿の首塚と菜の花。
一年を通して入鹿の首塚の周りには様々な花が咲きます。いつ訪れても首塚と花の競演が楽しめるため、飛鳥寺参拝の際には常時気にかけている場所でもあります。
胸の上部を横切る青い紐。
これも珍しい意匠ですよね。何か機能的な役割も果たしていたのでしょうか。
大陸の影響を受けてなのか、襟元もV字型に変化しているのが分かります。
展示室の出入口付近には、八角形の古墳で知られる牽牛子塚古墳の模型も展示されていました。3年前に発掘調査中の牽牛子塚古墳を訪れた時の記憶が蘇ります。
明日香村埋蔵文化財展示室に来れば、飛鳥の歴史に関する様々な資料に触れることができます。ちなみに入館料は無料です。ここでひとまず予習をして、飛鳥観光におでかけするというルートもいいですね。