ビアテイスターとは、ビールの味や品質の評価を行う専門家のことです。
ビアテイスターは民間資格に分類されます。
ビールを選ぶポイントや美味しい飲み方について的確なアドバイスを行います。
オフフレーバーを嗅ぎ分ける
宴会にはビールが付き物ですよね。
宴会好きの日本人にはとても身近なアルコール飲料、それがビールです。
ビアテイスターの資格試験受験者には、プロを目指す人ばかりではなく、単なるビール愛好家もたくさんいらっしゃいます。ビアテイスターの資格取得方法ですが、日本地ビール協会が主催するセミナーを受講して、試験に合格することで有資格者になることができます。
◆受験資格
日本地ビール協会会員であること。
取り扱うものがビールなだけに、年齢制限はきちんと設けられています。
受講時や受験時に入会することが可能で、日本地ビール協会の入会資格は20歳以上と定められています。
◆試験内容
資格試験の内容は、筆記試験と官能評価試験の2つに分かれています。
筆記試験では、ビールの味わい方や味・品質・スタイルの評価方法が出題されます。
官能評価試験のテイスティングでは、約30種類のビールを試飲しながら、官能評価の方法・オフフレーバー・ビアスタイルなどが試されます。
オフフレーバーとは、ビールにあってはならない味や臭いのことを意味します。
品評会などで良いビールと評価してもらうためには、オフフレーバーがないことが最低条件となります。もう少し専門的に解説すると、オフフレーバーとは硫化ジメチル(Dimethyl Sulfide)のことで、DMSと呼ばれています。
どんなフレーバーなのかというと、牡蠣のような、煮た野菜のような臭いがするらしいです。
想像が付きにくいところですが、要は生臭いということですね。
◆合格率 資格取得の難易度
合格率は85%と言われています。
微妙な感覚を求められる資格ではありますが、意外と合格率は高いんですね。
◆収入
資格手当や収入アップが見込めます。
酒類販売業者やホテル・レストラン従業員などがビアテイスターの資格を持っていると、信頼の証になることは間違いないでしょう。
ビアテイスターの上位資格に、ビアジャッジというお仕事があります。
ビアジャッジはビアコンペティションで審査を行う人のことですね。趣味の延長線上でも構いませんが、就職や転職にも役立つ資格だと言えそうです。