ロゲイニングというスポーツがあります。
12月に明日香村でロゲイニング大会が開催されるというので、ロゲイニングとは一体どういう競技なのか色々調べてみました(2012年10月執筆)。
地図やコンパスを頼りに野山を走り回り、多数設置されたチェックポイントを制限時間内にどれだけ回れるかを競うスポーツのようです。ロゲイニングは複数人のグループで回るスポーツで、あらかじめ辿る順序が決められていない点がオリエンテーリングとは異なります。
明日香村の雷丘。
雷丘がロゲイニングのチェックポイントになるかどうかは知る由もありませんが、真っ先に頭に浮かびました。
ロゲイニングの歴史!オーストラリアのメルボルン発祥
丘陵部分のアップダウンがスポーツ向きではないでしょうか。
まぁ、雷丘に限らず明日香村にはたくさんの丘陵地帯があります。万葉文化館近くの酒船石なんてのも面白いでしょうね。ちょっとした探検気分を味わいながら、チェックポイントを通過することができます。
こういう分かりやすいシンボルもいいでしょう。
明日香村で足腰を鍛えるとなれば、展望台で有名な甘樫丘がおすすめです。その麓に鎮座する甘樫坐神社境内の立石などは、チェックポイントにもってこいではないでしょうか。
12月開催のロゲイニング大会では、石舞台古墳地区の休憩所「あすか風舞台」を起点に、村内約30箇所にポイントが設定されるようです。
制限時間は4時間で、それぞれのポイントは事前に知らされることはありません。当日のスタート15分前に地図が配られ、ポイントの難易度に合わせた点数が加算され、その合計点を競います。
もちろん、こういう場所もポイントの候補に上がることでしょう。
墳丘の整備が終わった高松塚古墳一帯も、起伏の富んだ地形として知られます。
ロゲイニングという言葉自体、初めて聞く言葉だったので辞書を引いてみました。
ところが、辞書には掲載されていません。どうやら比較的新しい言葉のようです。ソーシャルネットワークのツイッターに、日本ロゲイニング協会さんのつぶやきを見つけました。英語のスペルでは、rogaine と綴るようですね。
ロゲイニングの歴史はまだ浅く、1976年にオーストラリアのメルボルンで産声を上げています。
天香具山の麓にある「みずし観音」から、遥か三輪山を望みます。
広い範囲でロゲイニングを捉えるなら、みずし観音辺りまで走ってみるのも面白いでしょう。
皆さんご存知のように明日香村には数多くの石造物が残されています。ある時は道標や境界線として活躍していた時代もありました。自然に親しむロゲイニングという特性を考慮するなら、亀石、マラ石、くつな石等、昔からそこにあった目印を利用するのも、大会を盛り上げる意味で有意義なことだと思います。
個人的には石舞台古墳の上手にある「くつな石」がおすすめです。
田圃の横の曲がりくねった道を登って行くと、山の中のひっそりと場所にくつな石が鎮座しています。「朽ち縄(くちなわ)=蛇」に由来する石ですが、そこへ至る道も蛇の姿を思わせるほどくねくねと曲がりくねっています(笑)