伏見稲荷大社の中に産場稲荷社という社があります。
産場というからにはお産にまつわる社なんだろうなと思いながら、参拝してみることにしました。
伏見さんの千本鳥居を彷彿とさせるミニチュア版の鳥居の数々・・・
やはり圧倒されてしまいますね。
青木大神の初詣!伏見稲荷大社二ノ峰
標高233mの稲荷山。 神奈備として名高い稲荷山に登って来ました。山全体が神様で、稲荷山七神蹟をはじめ数多くの神々を祀ります。当館の勝手口には、青木大神(あおきのおおかみ)様がいらっしゃいます。そのご縁もあり、毎年お正月にはお参りする習わし...
狐のお産!八嶋ヶ池の北側
伏見稲荷のご利益は商売繫盛と五穀豊穣。
一般的にはそう思う人が多いでしょう。
ただこれだけの歴史を積み重ねたお社であれば、様々な願い事が叶えられてきてもおかしくはありません。
産場稲荷社。
車の通る細い道路脇に建っています。
産場稲荷社には安産の神様が祀られています。
この道標から「おさんば道」の方へ少し歩いて行くと、目的の産場稲荷社があります。
二股に分かれる神苑方向へ進むと、伏見稲荷名物の千本鳥居方面へとアクセスします。
産場稲荷社にもやはり狐がいました。
この辺りにある八嶋ヶ池の北側一帯を「御産場」と呼んでいます。
その昔、多くの狐が棲み付いてお産をしていたと伝えられます。
「神の使」である狐が子を産み、慈しみ育てていたことから、ここで祈願すると安産できるという言い伝えがあるようです。
産場稲荷社の境内には、幾つもの穴が見られました。
これは一体? 果たして狐穴なのでしょうか。
鳥居の額束。
産場稲荷社前にある燃え残りのロウソクを持ち帰ると、その持ち帰ったロウソクの長さだけで陣痛が済むのだそうです。
安産祈願に訪れる参拝者が後を絶たないんでしょうね。
そういえば清水寺の参詣道にある三年坂にも、人々の安産への切なる願いがこもっていました。時は移れど、綿々と受け継がれていく子安信仰を垣間見るような気が致しました。