おてんばの語源

おてんばという言葉の意味を探ります。

漢字で書くと「御転婆」ですが、これはあくまでも当て字です。

おてんばの語源は、オランダ語の ontembaar(オンテンバール;飼い慣らしえない)に由来しています。

おてんば

つい先日も、オランダ人観光客が当館にご宿泊なさいました。

オランダは世界一平均身長の高い国だと言われますが、確かにお泊り頂いたお客様も2m近い身長の持ち主でした。オランダとの交易の歴史は、日本史の教科書でもすっかりおなじみですよね。そんなオランダの国の言葉が、現在の日本語に「おてんば」という形で根付いているとは思いもよりませんでした。

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tame な奈良公園の鹿とは正反対のお転婆

オランダ語の ontembaar は、英語で表現するなら untamable に置き換えられます。

大人しい、飼い慣らしやすいを意味する tame の反意語が、untamable ということになります。奈良公園の鹿は tame deer と言い表すことができるわけですが、その反対の領域に居るのが「おてんば」です。

おてんば花嫁

大正楼大広間での和装ロケーション撮影。

慣らしにくい、野生的なという表現はおてんばな方に少々失礼ですよね(笑)

もっとも、おてんばの語源には異説も唱えられています。

将軍家の御用品を運ぶ馬のことを伝馬(てんま)と言ったのですが、威勢よく元気に跳ね回る馬の様子から、その比喩表現として広まったのではないかとも伝えられています。

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