3月の寒風吹きすさぶ中、久しぶりに安倍文殊院へお参りして来ました。
以前からそこにあったものと思われますが、金閣浮御堂の手前の阿倍仲麻呂歌碑の左横に、安倍晋三首相の献灯碑があることに気付かされました。さすがにここ安倍文殊院は、安倍氏一族の氏寺と言われるだけのことはありますね。
安倍晋三首相の献灯碑。
第90代内閣総理大臣と刻まれています。どうやら2010年に寄進された物のようです。
クリミア半島情勢が予断を許さない中、アメリカとロシアの間で板挟みになっている感のある安倍首相。北方領土問題の解決も大切ですが、やはり米国との協調路線も外せないところではあります。現在の安倍晋三首相の胸中は如何なものでしょうか。
安倍晴明や阿倍仲麻呂ゆかりのお寺
文殊池に浮かぶ金閣浮御堂は、別名を仲麻呂堂と呼びます。
人気のコスモス迷路やジャンボ花絵を見下ろす展望台には、安倍晴明を祀る晴明堂があります。歴史に名を残す安倍氏一族がここ安倍文殊院に集結しています。
金閣浮御堂(仲麻呂堂)とパンジー。
文殊池の畔に綺麗なパンジーが開花しています。花の少ない寒い時期でも色とりどりの花を咲かせるパンジーは、お寺さんにとっても有難い存在ではないでしょうか。私たち参拝客もほっとした気持ちになりますね。
首相の献灯碑の向こうに見える金閣浮御堂。
もう何度も安倍文殊院を訪れているのですが、実はまだ一度も金閣浮御堂の中へ入ったことがありません。機会があればと思いつつ、ただ歳月は流れるばかりです。今年中には一念発起して、金閣浮御堂の中を拝観してみようと思います。
アベノミクスに東京オリンピック開催決定と、話題に事欠かない安倍政権。
第一次安倍内閣の失脚からは想像もできないほどの復活を果たしているのではないでしょうか。ただやはり気になるのは、隣国の中国や韓国との関係です。遣唐使として、彼の地で生涯を終えた阿倍仲麻呂を思えば、安倍氏と中国との関係には深いものが感じられます。
2014年度午年のジャンボ花絵。
安倍晴明天文観測の地から望む毎年恒例のジャンボ花絵です。尻尾のふさふさした馬が、しっかりと大地を踏みしめて闊歩しているようなデザインに描かれています。
葉牡丹の向こうに見える安倍文殊院本堂。
国宝指定のご本尊・文殊菩薩像が安置されています。
本堂外陣にはご多分に漏れず、赤ら顔のびんずる尊者が坐していました。
午のジャンボ花絵を見学した後、安倍晴明を祀る晴明堂にお参り。
石灯籠が続く階段を下りて行くと、安倍文殊院名物の合格門が見えてきます。
休憩所の奥にボケの花が咲いていました。
果たして安倍首相は、一族を祀る安倍文殊院を参拝されているのでしょうか。もし参拝されているとすれば、必ずやニュースで報道されていますよね(笑)政治的な意味合いは一切抜きにして、安倍晋三首相の安倍文殊院参拝を見届けてみたいものです。