4月第2週の週末に結婚披露宴が行われました。
この日は奇しくも3組のご会食が重なりました。新年度に改まり、4月の第一週は何かと皆様も忙しいタイミングに当たります。そのためか、第二週の週末に挙式後の食事会が重なって参りました。前々日ぐらいから、仕込みを兼ねて厨房は大忙しでした。
3組のカップルの中の1組のお客様から、葉桜をテーマにした食事会を催したいとのご依頼を頂いていました。婚礼会社のスタッフの方にアテンドにも入って頂き、着々と準備を進めます。葉桜をモチーフにしたウェディングケーキをカットしてみたいとのご希望も賜り、いつもお願いしているケーキ屋さんに発注を掛けさせて頂きました。
挙式当日の午前中に届いた桜型のウェディングケーキ!
見た目も華やかに、実に印象に残るケーキではないでしょうか。大神神社の桜は散り始めのタイミングではありましたが、こちらの花は今まさに満開を迎えているといった感じです。
無農薬有機の大和茶を使ったウェディングケーキ
葉桜がテーマになっているだけに、緑色のスポンジ生地には無農薬有機の大和茶が使われています。
「香りの宇治茶に、味の大和茶」と言われる奈良県の誇る銘茶が、贅沢にこのケーキの中には使われています。ウェディングケーキを開けた瞬間、思わず私も食べてみたい衝動に駆られましたが(笑)、そこはグッと我慢をして食事会会場での出番を待ちます。
大神神社の儀式殿。
儀式殿脇の通称「くすり道」を上がって行くと、病気平癒の神様で知られる狭井神社へとアクセスします。
当館大正楼での披露宴や食事会は、儀式殿で執り行われる挙式の2時間後ぐらいに始まります。お昼過ぎに始まる食事会に合わせ、毎回お世話になっているケーキ屋さんに当館までウェディングケーキを運んで頂きました。この日は3組の内の2組のお客様がウェディングケーキを発注なさっていたので、2台のケーキをお持ち込み頂きました。
こちらがもう1台のウェディングケーキ。
フルーツがいっぱいのっていて、とても美味しそうです。
ウェディングケーキのケーキカットや鏡開きの酒樽は、披露宴会場を盛り上げるおなじみのアイテムです。
会場の下見見学の際、相談項目で多いのが「間の持たせ方」です。そんなに華やかな結婚披露宴は考えていないのだけれども、最低限の場は設けたい。
披露宴の司会を付ける予定は無いといった、最近数多く見受けられる小ぢんまりとした親族揃っての会食の場合、最初と最後が肝心です。乾杯の御発声は誰が担当するのかに始まり、会食の締めはどのような形にするのかといった問題が発生して参ります。そんな時にウェディングケーキや鏡開きの酒樽、ご両親贈呈用の花束などがあると大変便利です。
カットしたウェディングケーキを、新郎新婦様がそれぞれのお口に運ぶファーストバイトなどの演出も面白いでしょうね。
和婚のファーストバイトにふさわしく、木製のビッグスプーンなどもご用意しております。ビッグスプーンは名入れが可能で、新居に飾っておくこともできます。
今回は春らしく、桜をモチーフにしたウェディングケーキでしたが、以前には古墳型のウェディングケーキも登場しました(笑) 奈良ならではと申し上げればいいのでしょうか、新郎様が考古学関連のお仕事をなさっていた関係で、その会場を盛り上げる演出に感服させられたのを思い出します。
桜の季節も終わり、いよいよこれから新緑の季節を迎える三輪山麓です。