2013年に行われた大神神社の結婚式。
前泊と後泊合わせて2泊3日のお泊りを頂きました。
ご夕食とご朝食、それに結婚式後のご会食を含めると、計5回のお食事機会がございます。珍しい食材を使ったお料理も必要かなと思い立ち、アカヤガラの舟盛りをお出しすることに致しました。
赤ヤガラの舟盛り。
美味しい出汁が出ることで知られるヤガラですが、新鮮なお刺身にも滋味深いものがあります。姿造りにして正解でした!
トゲウオ目ヤガラ科の高級魚
以前にもヤガラの刺身を宴会の席にお出ししたことがありますが、姿盛りにするのは今回が初めてです。
金屏風を背景に鶏の置物を撮影。
仲睦まじい鶏の姿にあやかります。
何せ長い魚体のヤガラのことです。
すんなりとは舟盛り用の器に収まってくれません。
頭から吻にかけてかなりの長さです。三枚におろした中骨をくるっと回転させて盛り付けます。上方へせり上がるように盛り付けているのがヤガラの白身です。
普段は活鯛を使っておもてなしする舟盛り。
活鯛は婚礼当日のお食事に使うこともあり、今回ばかりはヤガラという変化球で勝負を挑みます!
披露宴会場の準備が進められます。
12月初旬の週末を挟んで3日連続の結婚披露宴となります。当時はまだ一の膳、二の膳を並べるお座敷スタイルでしたね。現在は宴会用テーブルと高座椅子に仕様変更しています。
巳年の2013年度中に、蛇の神様が鎮まる大神神社で挙式をする意味がうかがえます。
こちらが赤ヤガラの吻。
長く突き出ていますよね。中庭に咲いていたつわぶきも、その長さに驚いているようです(笑)アカヤガラがいれば「アオヤガラ」もいるようです。市場に出回る頻度ではアカヤガラに軍配が上がります。
尾びれから伸びるヤガラの軟条。
頭の先から尾っぽの先にいたるまで、どこまでも長く伸びていこうとする意志のようなものを感じますね。
ヤガラの他にもイクラ、マイカの射込み、チビキ、ハガツオ等々を盛り付けます。
今回捌いたヤガラの半身は舟盛りに、残りの半身はキアラと共に赤蕪蒸しに料理してお出し致しました。さっぱりとしたクセの無いヤガラは、蒸し物料理にも向いているでしょう。
披露宴会場の二階から中庭を見降ろします。
石灯籠と共に、飛び石の配置がよく分かります。
やっぱり姿造りは映えますね!
大神神社や橿原神宮で結婚式をお考えの皆様方。遠方からご列席されるご親族の方がいらっしゃいましたら、当館のご宿泊をおすすめ致します。大神神社へ徒歩5分、橿原神宮へもお車で15分の立地です。前泊、後泊のお問い合わせは料理旅館大正楼まで! TEL:0744-42-6003(宿泊予約直通)