奈良三銘椿の一つに数えられる東大寺の良弁椿。
白い斑点が特徴の良弁椿に似せた糊こぼしのお守りが、お水取りで知られる東大寺二月堂で販売されています。
長細い王冠のような形をした良弁椿のお守り。
王冠のように見えるのは、実は椿の花びらに当たる部分です。
興成神社!東大寺二月堂火の粉かぶり
東大寺二月堂の西側斜面に、東大寺内八興社の一社とされる興成神社が鎮座します。 ここはお水取り(修二会)で火の粉をかぶる場所でもあり、春先のお水取りシーズンには観光客の誰もが目にするお社ではないでしょうか。 良弁杉の隣りに鎮座する興成神社。 ...
糊こぼしの由来!商品化された和菓子
お水取り椿とも呼ばれる二月堂名物の椿。
修二会(お水取り)の本行中にご本尊の十一面観音様の仏前に供えられる造花の椿です。糊こぼしという名前の由来ですが、練行衆が造花の椿を作る際、糊をこぼした斑点模様がまるで開山堂の庭椿(良弁椿)を思わせることにちなみます。
良弁忌の東大寺開山堂
毎年12月16日に執り行われる良弁忌。 東大寺の初代別当を務めた良弁(ろうべん)僧正の忌日法要です。当日は東大寺鐘楼ヶ丘の俊乗堂、行基堂、念仏堂なども特別開扉されます。また、三月堂(法華堂)の秘仏・執金剛神立像なども拝観できるまたとない機会...
糊こぼしの絵馬も見られました。
伝香寺の散り椿、白毫寺の五色椿、それに東大寺の糊こぼし(良弁椿)を奈良三銘椿と称します。
待ちわびた春の到来を告げる椿は、希望の象徴でもあります。
東大寺二月堂からの眺望。
三輪山麓に咲く椿の花も古来より知られていました。
大神神社の摂社である玉列神社の絵馬にも、シンボルである椿の花が描かれていたのを思い出します。長い冬が終わった後に咲く椿の花は、人々の心に灯りを点したことでしょう。
奈良市内の和菓子店では、糊こぼしの和菓子を購入することもできます。
縁起物のお守りを身に付けることで、さらなる運気上昇が期待できるのではないでしょうか。東大寺二月堂を訪れたなら、良弁椿のお守りをゲットしておきましょう!