山の辺の道の途上にある額田王の万葉歌碑。
飛鳥から近江への遷都の際、大和の地を離れる寂しさを詠った歌として知られます。
山の辺の道に建つ額田王の万葉歌碑。
三輪山を しかも隠すか 雲だにも
心あらなも 隠さふべしや
万葉歌人の陶磁器人形
奈良県立万葉文化館の展望ロビーに陶磁器人形が展示されていました。 久しぶりに訪れた万文でしたが、令和の時代を迎えて益々充実した内容です。 万葉歌人をモチーフにした陶磁器人形。 見目麗しい額田王です。彼女の万葉歌と共に展示されていました。説明...
往時を偲ぶ山の辺の道の万葉歌
古代における「国道1号線」とも言うべき”山の辺の道”。
日本最古の官道として、春秋の観光シーズンには多くのハイカーたちで賑わいます。
額田王の万葉歌碑は、檜原神社と景行天皇陵の間にあります。
景行天皇陵へと続く曲がり角にぽつりと佇んでいます。
三輪山は大和を象徴する山でした。
もちろん、現在でも神の鎮まる山として特別な扱いを受けている神奈備です。
額田王の心情を描写するなら、「何度も見たいと思っている山なのに、無情にも雲が隠してよいものか・・・三輪山をどうして隠すのか。せめて雲だけでも思いやりがあってほしいものなのに、隠してよいものか・・・」そんなところでしょうか。
三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらなも 隠さふべしや
あまりにも有名な万葉歌ですよね。
春先の山の辺の道の道端に、春を謳歌するクロッカスの花が咲いていました。
花言葉は「青春の喜び」。
近江への遷都は667年3月19日だったと伝えられます。
今の暦でいえば、4月17日に当たります。まだその頃は、日本にクロッカスの花は咲いていなかったでしょう。
山の辺の道でよく見られる農作物無人販売所。
21世紀の現代、三輪山をご神体とする大神神社は全国有数のパワースポットとして人気を集めています。