倉橋ため池の畔にある梶山古墳。
2基の円墳の横穴式石室が開口しています。
庶民憩いの場「まほろば広場」の北側、丘陵の裾に両袖式横穴式石室が口を開けていました。
梶山古墳の横穴式石室(奈良県遺跡地図15C-30)。
もう一方の東の石室に比べて玄室は狭いですが、割と入りやすい横穴式石室だと思います。
桜の宮広場の駐車場を利用!水没を免れた古墳を見学
梶山古墳15C-30の全長は8.5mで、玄室長3.6m、幅1.6m、羨道幅は1.35mの両袖式です。
発掘調査は行われていないようで、出土遺物は不明です。石材の積み方から察するに、6世紀後半から7世紀初頭頃の築造と推測されます。
横穴式石室の開口部。
手前に”柵”の影が映っていますね。
仕切り柵の横に隙間がありますので、そこから入って石室の中を見学します。
憩いの場である「まほろば広場」。
向こうに丘陵が見えますが、あれが梶山古墳群です。
せり立つ玄室内!
なかなかの迫力です。
開口部付近。
中を覗いてみると、割と羨道も長いようです。
開口部の向かって右手に古墳の案内板があります。その案内板の手前左側にもう一基の古墳があり、同じく横穴式石室が開口しています。
2基ある古墳の内、こちらの方が天井が低いですね。
身を屈めて入って行きます。
オーブ現象でしょうか、玉響のようなものが揺れています。
梶山古墳群は後期古墳に属します。
箸墓古墳に代表される巨大な前方後円墳の時代を経て、徐々に縮小化へ向かう時期に当たります。墳形も小ぢんまりした円墳です。
ここに横穴式石室があることは知っていましたが、石室の中に入るのは初めてです。
前回訪れた時は、入口が少し狭いため躊躇したのかもしれません。
桜の宮広場の駐車場。
梶山古墳群見学の際は、ここに車を停めるのがいいでしょう。
倉橋ため池周辺には、梶山古墳群の他にもエンドウ山古墳、赤坂天王山古墳などがあります。古墳探索には事欠かないエリアです。さぁ、あなたも桜井市が誇る横穴式石室を体感してみましょう。