山の辺の道近くに薬草園がありました。
その名も『万葉の楽園』。
白い花を咲かせる薬用植物「大和芍薬」の復活を目指して、建設会社4社の共同で始まったようです。場所は相撲神社から下って来た所で、景行天皇陵の南に当たります。
大和シャクヤクをはじめ、薔薇やハーブも栽培されています。
残念ながら私が訪れた時は閉園中でした。
木の椅子やテーブルも置かれていますね。この辺りの住所は桜井市穴師で、向こうに見えている杜が景行天皇陵でしょう。
大和当帰や地黄も栽培!大和生薬作りの復活
奈良県の薬草でまず思い浮かぶのが大和当帰(やまととうき)です。
セロリのような香りで、葉っぱを煎じて飲むととても美味しい薬草です。料理の材料としても使われ、私どもの厨房も「大和当帰塩」を常備しています。『万葉の楽園』ホームページを拝見すると、トウキやジオウの栽培も行いながら地場産業の復活を目指すと案内されています。
万葉の楽園。
奈良県内の薬草園では、宇陀市大宇陀の森野旧薬園がよく知られますよね。高取町にも薬の町のイメージがあります。そこへ新たに加わる薬草園、これは期待が膨らみます。
色とりどりの花が開いていました。
大和シャクヤクって、どんな花なんでしょう。いつか実際に近くで見てみたいと思います。
山の辺の道の地図と石碑。
穴師の珠城山古墳群辺りから三輪山を望みます。
薄っぺらい石碑の中には、びっしりと漢字が刻まれていました。よく見かける型の石碑なんですが、漢字だらけで意味不明です。こういうのが解読出来るようになると、また歴史散策も深みが増すことでしょう。