少人数のご親族会食。
大神神社挙式の後、ご親族揃っての食事会が催されました。
場所は料理旅館大正楼の「御笠の間」。15名様前後を収容する舟底天井の客室です。大広間とは違い、小ぢんまりした空間でご会食をお楽しみ頂けます。
高砂装花と婚礼料理。
高砂席の背後には、やや小ぶりの金屏風が控えます。小さな箱庭から右後方には、神山・三輪山を望みます。
柿と無花果の白和え、帆立海老のテリーヌ等々の婚礼料理
この度のお客様は兵庫県伊丹市からお越し頂きました。
5月末に下見見学にお立ち寄り頂き、当館にご予約頂きました。平日の結婚式ではございましたが、大安の金曜日に当り、週末のそわそわした雰囲気が漂います。
秋らしく、刀根早生と無花果の胡桃白和えをお出ししました。
奈良と言えば柿、山の辺の道沿いにも数多くの柿の実が成っています。舞茸、占地、なめ茸などのキノコ類に出汁味を含ませた煮浸しや、南瓜と薩摩芋のグラタンなど、秋の味覚を存分にお楽しみ頂きました。
大神神社拝殿。
重要文化財に指定される江戸時代の歴史的建造物です。
コンパクトな「御笠の間」ではありますが、上座に高砂席を設けることも可能です。
6名座りのテーブルを二つ連ねてゲスト席とします。ゲストテーブルにも卓上装花を2つ飾りました。
先付、お造り、鮑の酒蒸し肝餡添え、香住産楚蟹(ずわいがに)の酢の物、帆立と海老の三輪素麺テリーヌも並びます。
ご会食の進行に合わせ、磯部産伊勢海老のミモザ風サラダ、大和真菜の胡麻くるみ豆腐、茶碗蒸し、赤飯、香の物、安納芋の豆乳パンナコッタと続きます。
新郎新婦様のご到着が遅れ、ご列席の皆様方には少しお待ち頂きました。
主役のお二人はせっかくの晴れ着姿ですから、たくさん写真を撮って記念に残して頂きたいですね。
テリーヌと卓上装花。
生地のファルスには帆立貝と海老を使っています。中の詰め物のガルニチュールには、うずら卵や人参、紫蘇風味の三輪素麺等を配します。
今回のグラタンは古代醤(ひしお)で仕立てました。
奈良ならではのグラタンで、ご好評を頂いています。
食事会の後、新郎様のご家族にはご宿泊も頂きました。お母様からお伺いしましたが、お父様は『秀真伝(ホツマツタエ)』にもご興味をお持ちのようで、古代史が舞台の大神神社挙式は何かのご縁だったのかもしれませんね。
三輪山祭祀の「山の神遺跡」もご案内致しました。
さっそく翌朝に足を延ばして頂けたようで、私も大変嬉しく思います。
当日の朝に、引出物をお持ち込み頂きました。
ちなみに当館では、持ち込み手数料等は頂いておりません。お客様の方でお選び頂いた引出物をご自由にお持ち込み頂いて結構です。
新郎新婦様、並びにご親族の皆様方、この度はご結婚おめでとうございました。どうぞ末永くお幸せにお過ごし下さい。改めましてスタッフ一同、心よりお祝い申し上げます。