バイ貝の酢の物をお出し致しました。
若布、青海苔、パプリカでお皿の中を彩ります。
バイ貝の酢の物。
小型の巻貝で、市場では黒バイと呼ばれる食材です。
サザエに似た感じの身で、甘味の強い貝として知られます。
平安時代に京都で始まったベーゴマ遊び
ところで、このバイ貝。
ベーゴマの語源になっていることをご存知でしょうか。
バイ貝の尖っている部分を切り、そこに鉛を流し込んで「独楽」としたそうです。平安時代には殻の中に砂や粘土を詰め、紐で廻したと云います。関西から関東へ伝わる際、いつの間にか「バイ独楽」が「ベー独楽」に転訛していったようです。バイゴマ→ベイゴマ→ベーゴマと変化したのでしょう。
なるほど、独楽遊びには適した形です。
バイ貝は一年中出回っていますが、味の良い時期は冬から春にかけてと言われます。今回は酢の物にしてみましたが、酒蒸しや旨煮に調理してみても美味しく頂けます。
鶏レバーのテリーヌ。
ひじき、銀杏、ブロッコリー等を具材に焼き上げました。
イサギ、キビナゴ、射込み烏賊のお造り。
新鮮な剣先烏賊が手に入ったので、大根の葉っぱを射込んでみました。
初夏ともなると、酢の物が恋しくなりますよね。
料理を盛り付ける際、色の組み合わせはいつも気を使うところですが、青と黄は絶妙のコンビネーションで目に飛び込んできます。改めて勉強になりますね。