10月末に行われた大神神社の結婚式。
国際結婚のカップルがまた新たに誕生致しました。
日本人の新郎様と韓国人の新婦様。挙式後の会食を前に、両家のご両親に結婚を報告するセレモニーが執り行われました。下準備の際に、新郎新婦様から色々お話をお伺いしていたのですが、隣国韓国の風習に興味を覚えたのでここにご報告しておきます。
鴨の置物。
鴨(キロギ)は一生を通して同じ番(つがい)で過ごします。そのため、縁起物の象徴とされているようです。湾曲した嘴(くちばし)が可愛いですね。
結婚式の縁起物と伝統習慣
鴨も唐辛子も、お隣りの韓国では縁起物とされます。
鴨で思い出すのが、奈良県有数のパワースポット高鴨神社です。そもそも神の語源は、カモ(鴨、賀茂)にあるのではないかという仮説があります。真実のほどは明らかではありませんが、あながち無謀な説でもないようです。韓国のみならず、日本においてもカモは特別な霊力を宿しているのかもしれませんね。
袋に包まれた瓶に、何やら唐辛子のようなものがぶら下がっています。
これぞまさしく、コチュ(唐辛子)を模したもののようです。
韓国では唐辛子を赤ちゃんのおチンチンになぞらえます。男の子の誕生を願う風習のようで、血統を重んじる韓国ならではの伝統です。唐辛子は厄除け祈願のモチーフにもなっているようで、玄関に飾る習慣が伝わります。
日本でも節分の時期に、柊鰯(ひいらぎいわし)を戸口に立てますよね。
柊イワシには節分の魔除けとしての役目があります。柊の葉は尖っていて、鰯は臭いですからね。鬼も近寄らないわけです(笑) そういう観点からも、唐辛子は一種の刺激物ですから十分にその効果もあることでしょう。
高砂席の卓上装花。
ちなみに男の子の唐辛子に対し、女の子は炭なんだそうです。
女性の居場所である台所の象徴ということでしょうか。
固い絆で結ばれた雌雄の鴨。
鴨にあやかって、新郎新婦様の結び付きも一層強まります。
卓上装花の中でも、一際目立っているのはフウセントウワタですね。
風船のように膨らんだ緑色のものが風船唐綿(ふうせんとうわた)です。花言葉通りの「いっぱいの夢」を詰め込んだフウセントウワタがお二人の門出を祝います。
丹羽鶴の置物。
大広間の床の間に、新たに木製の鶴を配してみました。
その手前には、水引の鶴。
慶事の象徴である鶴が、天に向かって一声(^^♪ 「鶴の一声」とはよく言ったものです。全てを一掃し、ピーンと張り詰めた緊張感を生み出す一声。目には見えない結界が張られたような、極上の響きが行き渡ります。
同じ鳥類でも、こちらは可愛い(^.^)
スレンダーな美を感じる鶴に対し、愛くるしい人懐っこさを感じさせます。
会食会場の手前に、新郎新婦様のお写真を飾ります。
韓国で撮影なさったようですが、これ以上には無いウェルカムボードの役目を果たしていました。
ご列席の皆様方を、仲睦まじいお二人がお出迎えします。
婚礼会社を介さない手作りの演出です。
最後にもう一度、男の子の象徴。
慎ましやかに結婚を報告する。
日本においても謝辞式がありますが、やはりいいものですよね。元来、結婚式は自宅で行ったものなのです。今のように教会や神社で結婚式を挙げるようになったのは、つい最近のことです。きちんとご両親に感謝の言葉を述べ、二人の結婚を報告する慣わし。いつまでも残しておきたい風習だと思います。
新郎新婦様、並びにご親族の皆様方、この度はご結婚おめでとうございました。どうぞ末永くお幸せに(^^♪