明日香村島庄にある石舞台古墳。
飛鳥には数多くの謎の石造物が存在します。
祝戸地区にあるマラ石、橘寺にある二面石、橘寺と天武・持統天皇陵の中間点辺りにある亀石・・・その他にも、猿石、鬼の雪隠・俎古墳、酒船石、亀形石造物、飛鳥坐神社の陰陽石等々、実に多種多様なミステリアスな石造物が散在しています。
築造方法に興味が湧く石舞台古墳
石舞台古墳の天井石には2つの天井石がありますが、北側の石が約64tで南側が77tにもなるそうです。
巨大な岩でお墓を覆っているわけですが、どのような方法で築造されたのか・・・興味の湧くところです。
ご存知のように、石舞台古墳は蘇我馬子の墓ではないかと伝えられます。
蘇我馬子、蘇我蝦夷、蘇我入鹿の系図で思い出される方も多いのではないでしょうか。
特に仏教を保護した蘇我馬子と、大化の改新のクーデターで暗殺された蘇我入鹿は歴史的にも有名な人物です。
巨大な権力を誇った蘇我氏ですが、入鹿の暗殺後は歴史の舞台から姿を消すことになります。
石舞台古墳は、天井石が平らなところから石舞台と呼ばれています。
狐が女性に化けて石の上で舞を見せたという逸話も残されています。
また、飛鳥の地にやってきた旅芸人が舞台がなかったため、この大きな石の上を舞台にして演じたというエピソードもあります。
石舞台古墳に隣接する場所には、あすか風舞台が設けられています。
観月会や万葉歌の音楽祭などが催される会場となっています。
申し込みの手続きを済ませれば、一般の人でもイベント会場として利用することができます。
石舞台古墳は特別史跡にもなっているお墓です。
くれぐれも舞台の上には乗らないように注意したいですね。
文化財を大切に守っていきましょう。